※一部あらすじ・ネタバレになるような内容が含まれています。
今月23日に韓国で放送が終了したtvNドラマ「悪の花」で俳優イ・ジュンギは、ペク・ヒソンとして正体を隠して生きるド・ヒョンス役を深みのある演技で表現し、好評を得た。特に感情のなかった人物が、女優ムン・チェウォン演じる妻チャ・ジウォンと子役チョン・ソヨン演じる娘ペク・ウナによってだんだんと自分の感情に気付いていく過程を細かく演じて注目を集めた。
ドラマを終えたばかりのイ・ジュンギが、共演したムン・チェウォンやキム・ジフン、そして本人にとって「悪の花」が持つ意味などについて語った。
Q.終了した感想は?
作品ごとにそうでしたが、今回は終わってみると特に複合的な感情でした。作品を完走したという安堵感、序盤に感じた重さを無事に完結へと昇華させたという成就感、そして現場で苦楽を共にしながら駆け抜けてきた全ての方から離れていくというむなしさといったものがあります。放送終了後すぐにインタビューをするので、全てに対する懐かしさを改めて感じながら、いろんな思いが交差しました。(終わってしまって)とても寂しい気持ちですが、たくさんのことに感謝しています。
Q.ド・ヒョンスを演じるにあたって特に重点を置いたことは?
様々な人物との関係から見えるリアクションに相当気を使いました。ヒョンスは感情がないので、小さな表現からリアクションの一つ一つがシーン全体に大きな力となり、説得力を与えると思いました。もちろん僕一人が研究して考えたものではありません。だから監督や脚本家の先生をはじめ、現場で僕を一番近くで見ているカメラ監督まで、そして共演者一人一人と考えを分かち合い続けてきました。そして一歩間違えれば、ありきたりになったり単調になったりしてド・ヒョンスという人物が、ただ無感情のサイコパスとしか見えなくなってしまうため、さらにディテールの部分で気を使い、集中しました。
Q.高難度のアクションが多かったが、特に大変だったところは?
多くの方がご存知のように、僕は日頃から体を動かすのが好きなので思ったより体力的につらいことはありませんでした。だから大変で疲れたというよりは「自分がどのくらいの動線を作ってアクションを取るべきか、視聴者の方がこのシーンの感情を完全に受け入れられるか」という悩みの方が多かったです。実際に今回の作品を始める前に、好きなアクションを10分の1ほどに減らそうと決心していたんです。僕がこれまでお見せしていたアクションは相当、華やかで荒かったです。だけどそういったアクションが今回の作品では助けにならないと考えたので、アクションよりは感情に集中しました。徹底的に追われるシーンは代役を使わずに直接体をぶつけて投げ入れることで、僕自身だけでなく見てくださる方が没入できるように頑張りました。
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