「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.101 「世界が注目するBTSの兵役問題」

来年になるとBTS(防弾少年団)の兵役に関するニュースが世界を駆けめぐるようになるだろう。彼らが直面している兵役の問題は、韓国の芸能界にとどまらず、世界中のファンが気をもむ重大事なのだ。

韓国では徴兵制を廃止できない

最近は韓国の兵役の仕組みについて尋ねられることが多い。これも、BTSのメンバーの入隊が来年に予定されているからだ。それなのに、ファンの間では韓国の兵役制度があまり知られていない。
それも当然のことだ。世界を見渡しても、いまだに徴兵制を採用している国はごく少数になったからだ。
しかし、韓国は分断国家であり、北朝鮮と対峙しているだけに、徴兵制を廃止できない。その結果、BTSの各メンバーも兵役に行かざるをえなくなっている。
そうであるならば、韓国の兵役制度について知っておいたほうがいい。そうすれば、BTSの各メンバーがたとえ入隊したしても、彼らが置かれた状況を理解できるようになるだろう。
そこで、韓国の兵役制度の基本的なことを説明しよう。

・兵役の延期は28歳がリミットとなっている。
・兵役期間は段階的に短縮されており、2020年6月15日以降に入隊する人は陸軍の場合で兵役期間が18カ月になる。
・現役兵として入隊すると5週間の新兵訓練を受ける。そのあとに、所属部隊に配属されていく。

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2019.12.14