Kポップや韓国ドラマが好きな人の間で、韓国語を学びたいと願っている人たちがとても増えている。そこで開講されたのが『韓流ファンのためのハングル講座・初級編』である。講師は6つの大学で韓国語を教えているウィ・ソンジュン(魏聖銓)さんと作家の康熙奉(カン・ヒボン)さんである。2人の対談を掲載して、講座の概略を説明しよう。
韓流は韓国語学習に役立つ
康「韓国語と日本語は語順が同じで、さらに、漢字の発音が似ているものが多く、共通点が多いですよね」
ウィ「そうですね。特に韓流が好きな人はドラマやKポップを教材にすれば、韓国語を覚えるのが早くなりますよ」
康「ドラマでいえば、『冬のソナタ』は本当に韓国語学習の教材に最適です」
ウィ「その通りだと思います。私もドラマが好きな学生から『韓国語に役立つドラマはありますか?』とよく聞かれます。『冬のソナタ』以外では、どんなドラマがいいでしょうか?」
康「ユン・ソクホ監督の作品は『秋の童話』にしても『春のワルツ』にしても、俳優がきれいなセリフを言うので、学習に役立ちますよ。でも、ちょっと古いかな。新しい作品では『太陽の末裔』がいいかも。主役のソン・ジュンギが扮しているのは軍人で、堅苦しいけど正統的な語り口ですね。ドラマの中には難しい医療関係の単語も出てきますが、そこを飛ばしてソン・ジュンギに注目すれば、韓国語のテキストとしていいと思います」
ウィ「ドラマ自体が面白いということが、韓国語の学習にも役立つのでしょうね」
康「そうだと思います。やっぱり、韓流ファンにはかならず自分が好きな俳優がいるでしょ。そういう俳優のドラマをとことん吹き替えなしで見ることですね」
ウィ「同じことがKポップにも言えますね。歌詞を暗記するほど覚えれば、それでボキャブラリーが飛躍的に増えますよ。本当に韓流は韓国語学習に役立つと思います」
提供:ロコレ
http://syukakusha.com/
■講師の紹介
ウィ・ソンジュン(魏聖銓)写真右
1968年ソウル生まれ。1992年に来日し、学習院大学で日本語日本文学博士を取得。現在は法政大学をはじめ、多くの大学で韓国語を教えている。著書は『New!韓国語&会話』(右文書院)『韓国と日本 くらべて学ぶ中級韓国語』(朝日出版社)など。コラムニストとして日韓の文化の違いについても論じている。
康熙奉(カン・ヒボン)写真左
1954年東京生まれ。在日韓国人2世。韓国の歴史・大衆文化や日韓関係を描いた著書が多数。主な著書は『ヒボン式かんたんハングル』『韓流スターと兵役』『韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の歴史と人物』。
<『韓流ファンのためのハングル講座・初級編』講座案内>
ドラマやKポップで役立つハングルをわかりやすく学びます。
■開催日時 2019年10月12日(土)14時〜16時
■場所 ブックハウスカフェ 2F ギャラリーひふみ座/地下鉄神保町駅A1出口からすぐ(東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル)
■受講料 3,500円/高校生以下2,000円(教材費を含む。消費税込み) ※当日会場にて、現金でお支払いください
詳しい説明やお申込みは以下のリンクをご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/blueguide/e/0b8b26878a90317f05e9922efd6ac337