長年に渡り、TBS「王様のブランチ」に出演しリポーターとして活躍した茜ゆりか(29)。同番組でも度々、大の韓国好きを公言し、韓国俳優や歌手のインタビューも担当していた。2013年、J1ベガルタ仙台の石川直樹選手との結婚を発表し、現在は1児の母。子育てに奮闘する傍ら、長年抱き続けた夢への情熱も冷めることはない。
独学で始めた韓国語の勉強。友人と意思疎通には困らないほど、韓国語を習得した。「いつか、大好きな俳優チャン・ドンゴンさんと共演したい」。この思いが実現へと自身を動かし、夢への第一歩を踏み出した。韓国映画「ゴーストマスク(仮)」出演が決定したのだ。
韓国語でのセリフ、韓国俳優らとの共演、韓国ロケ…。初めて幼い子供を日本に残し、海外へ飛び立った茜ゆりか、そして彼女を韓国映画の主演に抜てきした曽根剛監督に話を聞いた。
−韓国に興味をもったきっかけ
韓国に興味をもつ前から、私の周りには韓国人や在日韓国人の友人が多くいました。その友人たちが話す母国語(韓国語)を聞くうちに、自然と韓国語に興味をもつようになりました。当時、友人に勧めてもらった韓国映画「チング」を見たことがきっかけで、韓国に興味をもつようになりました。同じアジア人で顔立ちも似ているのに、感情表現の違いに驚き、韓国俳優(女優)のオーバーリアクションも私には新鮮でした。そのような不思議な国=韓国で芝居がしたい、と強く思うようになりました。
−韓国活動を目標に行動
当時、TBS「王様のブランチ」リポーターのオーディションを受けることになっていました。半分諦めていたこともあり、オーディションが終わったら韓国留学をしようと思っていました。そんな中、私の予想ははずれてオーディションに合格!うれしい反面、韓国留学は諦めることになりました。そこで韓国留学は諦めたものの、韓国語に対する熱意は変わらず、独学の道を選びました。
−独学の方法
とにかく耳から覚えることが一番だと思いました。関内(コリアンタウン)に頻繁に出かけて、韓国料理店にいる韓国人留学生に友達になろうと話しかけ、韓国語を教えてもらいました。今考えれば、本当に大胆ですよね(笑)。だけど、日本にいながら韓国にいるような状況に身を置くことは大切だと思ったので、すぐに行動しました。
−韓国活動の準備
日本でタレント活動と韓国語の勉強を並行しながら、韓国にオーディションを受けにも行きました。しかし当時、ちょうど日韓関係が冷え込んだ時期でもあり、簡単には進みませんでした。また、韓国オーディションのシステムが日本と大きく異なり、突然「いまプロデューサーと一緒にいるから、オーディション受けてみない?」という連絡がくるということも多々あり…。日本に住む私にとっては厳しいなと感じました。(2ページに続く)