韓国では、旧暦の8月15日が秋夕(チュソク)になっている。現在の暦では9月中旬か下旬になる。今年の場合は9月15日が該当していて、韓国では前後の1日ずつを含めて3連休だ。そして、例年のように民族大移動となる。
事前にお墓の草刈りを行なう
韓国は今でも正月とお盆を旧暦で行なう。
特にお盆は「秋夕」と呼ばれていて、墓参りがともなうので、どの家族でも故郷に帰って大忙しとなる。
それでは、どんな風に秋夕を過ごすのかを説明していこう。
韓国では先祖を祀るチェサ(祭祀)の儀式がとても多いのだが、あくまでも家で祭壇にご馳走を並べて行なうのが普通で、意外にも墓参りにはあまり行かない。
その代わり、秋夕は一族総出で墓参りに行く重要な日になっている。
お墓の多くはお椀を引っ繰り返したような「まんじゅう型」なのだが、夏には雑草が丈長く生えるので、秋夕の前に草刈りをする必要がある。それをポルチョ(伐草)と言う。おそらく、韓国のどの地方でも、今月の上旬に大々的なポルチョが行なわれていたことだろう。
(2ページにつづく)