その歌唱力と愛くるしさから韓国で「国民の妹」と呼ばれ大人気の韓国No.1女子高校生ソロシンガーIU(アイユー)が1月24日(火)東京・渋谷オーチャードホールにて、『IU JAPAN PREMIUM “SECIAL LIVE”』を開催。同公演は昨年12月に発売された日本プレ・デビューアルバム「IU」の購入者から抽選で選ばれた2000名が招待され、2回公演で約4000名が今春の日本デビューを前に初の単独ショーケースを堪能した。
東京シティーオーケストラを従え、ヴァイオリンの音色をバックにIUが登場すると会場には大歓声が響き渡り、熱い歓迎の中ライブがスタート。
2008年9月のデビュー曲“Lost Child”、“Rain Drop”とその美しい歌声を披露したIUは「韓国のIUです。私のショーケースに来てくれて、ホント、ホント、ホントにありがとうございます。ホント嬉しいです。」と挨拶。
「私は日本語が上手じゃないけど皆さんのために今日、コメントを全部日本語で準備してきました。」と可愛らしい日本語に客席からは「かわいい~」との声と共に、賞賛の拍手が送られた。「日本でショーケースするのが初めてで緊張します」としながらもダンサーを従えたアップテンポの曲“Good Day(Japanese Version)”を歌い、曲のクライマックスで話題の『3段ブースター』と呼ばれる驚異的なテクニックを披露すると場内から大喝采を浴びた。
「私、日本語ちょっと上手でしょ?この曲が3月21日、日本デビューのシングルに決まりました。」との嬉しいニュースを発表し、会場を沸かした。昨年11月末に韓国で発売され、計1000万ダウンロードを超えるという前代未聞の記録を樹立したセカンドアルバム「Last Fantasy」から“Last Fantasy”、お気に入りだという日本のアニメの曲も歌い、原曲を超えたのではとの嬉しい言葉がかけられた。アンコールではミニ―・リパートンの“Lovin You”をアコ―スティックギターの弾き語りで歌い上げ、透明感のある歌声で包み込み、会場のオーディエンスの心を鷲掴み。
芸術の殿堂オーチャードホールで行なわれたイベントはその題名にふさわしいプレミアムなイベントとなった。公演の間には囲み取材も行なわれ、1回目の公演を終えたばかりのステージに再び登場したIUはライブを終えた感想を「今日ライブを行なう前まで実感がなかったんですが、実際にファンの皆さんを前にしてようやく実感が沸きました。」と笑顔で語り、「とても気分がよく、何故かすべてがうまくいくような気がします」と日本デビューに向けた手ごたえも感じたようす。また日本でアイドルグループの進出が多い中、若手ソロシンガーとしてデビューするプレッシャーはとの問いに「むしろそういう状況だからこそ、あまりプレッシャーを感じていなんですね。」とし、「私が歌って、(今日のように)観客の方が聞いてくださるだけでもとても満足です。期待してくださるファンの方がいるのでこれからも頑張ろうと思います。」と率直に示した。
「国民の妹」と呼ばれていることに対し、「『国民の妹』というより隣の家の妹のように皆さんが受け止めてくれたら嬉しいです。友達のように、妹のように思ってくれたり、親しみを感じてくれたら嬉しいです。私はステージでパフォーマンスをメインにする歌手ではなく、歌が中心なので、いつもいい声で、いい音楽でいろんな気持ち、いろんな感情を伝えられる歌手になりたいと思っています。」と真摯に述べた。日本デビュー曲“Good Day(Japanese Version)”を「少し悲しみを含んだところは似ていますが韓国の歌詞と少し違います。(日本語の歌詞は)告白するのに良い日という内容で、告白するのに良い日にも関らず、勇気がなくて告白できなく悲しいという歌詞です」と紹介。
続いて日本語の歌詞の中に韓国語の“オッパ”というフレーズをそのまま使用したことに「実はいつも本当にお兄さんがいたらいいなと思っていたんです。“オッパ”という言葉の響きもとても好きで、このかわいい言葉を日本に紹介したいと思いました。韓国でこの歌が男性に気に入って頂けた役割を果たしてくれたのは、やはり“オッパ”というこの言葉だったと思います。」と明かした。さらにIUにとって“オッパ”とはどんな人と聞かれると「私にとっての“オッパ”はまだわからないですが、もし将来ボーイフレンドとかできるとしたら、年下とか同年代より、少し年上の方がいいのかな?・・・そういう人を“オッパ”と呼べたらいいですね」とハニカミながら話した。
番組のMCを一緒にしているというKARAのニコルから日本デビューの祝福の言葉と「日本語が上手に話せれば皆さんが喜んでくれるわよ」との心強いアドバイスを受けたことも告白した。「まだお会いしたことがないのですが、今回プロデュースしてくれた方が宇多田ヒカルさんと一緒にお仕事されていた方なので、私もいつか宇多田ヒカルさんとお会いしたいなっと思っています。それから中島美嘉さんの歌も好きですし、新垣結衣さんも好きです」と好きな日本のアーティストも語った。
最後に「IUのファンのみなさん。今晩は。私のデビューが決まりました。3月21日にでます。楽しみでしょ?(笑)・・・愛してる。ありがとうございます。」とメッセージを伝え会見を終えた。ヨン様プロデュースで話題を呼んだ学園ドラマ『ドリーム・ハイ』では演技未経験にも関らず、毎回5時間の特殊メイクに耐える女優魂でピルスク役を好演、多才ぶりを発揮したIU。
『IU JAPAN PREMIUM “SECIAL LIVE”』でその実力と『3段ブースター』を日本で初披露した今、韓国でトップアーティストに躍り出た代表曲“Good Day(Japanese Version)”で待望の日本デビューを果たすIUの今後の活躍に期待が高まる。
*『Good Day』(日本語ver.)2012年3月21日EMI MusicJapanより発売!