第13回 韓国では街にお寺がない
釈迦の誕生日は祝日
韓国では、キリスト教と仏教が2大宗教と言われている。儒教は守るべき生活規範であり、宗教とみなされていないのだ。
2大宗教の教祖の誕生日は韓国で祝日となる。つまり、キリストの誕生日と釈迦の誕生日はともに国民が祝うべきめでたい日なのである。
両教祖の誕生日が祝日になるというのは、世界の他の国にあるのかどうか。その点で、韓国は珍しい国なのである。
キリストの誕生日は12月25日のクリスマスであることは誰でもわかるが、さて、釈迦の誕生日はいつ?
答えは4月8日だが、韓国では旧暦の4月8日を祝日にしているので、新暦では毎年ころころ変わる。一応、5月中旬あたりになることが一番多い。ちなみに、旧暦4月8日は、今年なら5月14日にあたる。
釈迦の誕生日が祝日になるほどだから、韓国の街中にお寺が多いかと思うと、目立つのは教会ばかりでお寺はほとんど見えない。
「あれっ、お寺はどこにあるのかな」
韓国を旅していて、そう思った人はいないだろうか。日本でなら、街の中にお寺がたくさんあるのは見慣れた光景だ。しかし、韓国はそうではない。なぜ、韓国では身近なところにお寺が見えないのか。
朝鮮(チョソン)王朝時代の歴史が関係している。
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