「コラム」日本と違う韓国のビックリ/第1回「韓国には老舗がほとんどない」

 

様々な店が並ぶソウルの明洞(ミョンドン)だが、老舗はほとんどない

様々な店が並ぶソウルの明洞(ミョンドン)だが、老舗はほとんどない

 

第1回「韓国には老舗がほとんどない」

 

 

韓国から親しい友人が来たので、浅草を案内したことがある。彼は大変な博学で、私もいろいろと彼の意見を参考にさせてもらっていた。
その彼が浅草を歩いていて、「韓国では考えられない」と首をかしげた。
何かというと、あるソバ屋が創業百年を誇示する看板を掲げていたのである。「うちは古くから営業している老舗ですよ」とアピールしているわけで、日本ではどこでも見られる光景だろう。
しかし、彼の受け取り方は違った。


「韓国では食堂で成功したら、子供たちに最高の教育を受けさせてエリートにさせようとするだろう。『ウチの店は継がないでいいから、医者や大学教授をめざせ』と子供たちにハッパをかけるのが当たり前。それなのに、あの店は代々の子孫がずっと継いでソバ屋を開いているという。韓国の人があの看板を見れば、『あの店は百年も頭がいい子供が出なかったのか』と思ってしまうだろう」(2ページにつづく)

2017.10.09