「コラム」日本と違う韓国のビックリ/第1回「韓国には老舗がほとんどない」

彼の話を聞いていて、韓国の食堂で何人かのアジュンマ(おばさん)が自慢げに言っていた言葉を思い出した。
「私はこの商売をやっていて、息子(あるいは娘)を外国に留学させたよ」
学歴偏重の韓国では、親はこぞって子供たちがいい大学を出てエリートになることを心から願う。
お店を経営している人や職人さんにしても、「跡を継がなくていい。それより必死に勉強しろ」と口がすっぱくなるまで子供に言うのである。


そういう風潮が「韓国には老舗がほとんどない」という現状を生んでいるのかもしれない。日本では、「子供が家業を継ぐ」というと喜ぶ親が多いが、韓国はまったく違うのである。
(文=康 熙奉)

提供:ロコレ
http://syukakusha.com/

2017.10.09