キム・ジュンス出演「エリザベート」、千秋楽を前に熱気高まる

ミュージカル「エリザベート」は、11月15日の千秋楽を前に、終盤の公演が続いている。

「エリザベート」は、オーストリア皇后エリザベートの人生をモチーフに、自由への渇望と孤独を描いた作品だ。歴史上の人物の人生に、ファンタジーの存在である「死(Der Tod)」を加えた設定で、1992年にオーストリアのウィーンで初演されて以来、14か国、10言語で上演された。韓国では2012年の初演以降、複数のシーズンにわたって上演されてきた。

今シーズンでは、エリザベート役をリナ、イ・ジヘ、パク・ジヨンが演じている。リナは少女時代から皇后として生きるまでの長い年月を落ち着いた演技で表現し、イ・ジヘは前シーズンに続き、さらに深みを増した感情表現を見せている。途中から合流したパク・ジヨンは、自由を渇望しながらも次第に疲弊していく皇后の姿を、自分なりの解釈で表現している。

「死」役はソ・ギョンス、コ・ウンソン、キム・ジュンスが演じる。ソ・ギョンスは優雅で官能的な雰囲気と力強い歌唱力で、コ・ウンソンは神秘的な雰囲気とエリザベートとの駆け引きのある関係性で、それぞれ異なる魅力を生み出している。2012年の初演から「死」役を演じてきたキム・ジュンスは、おなじみの役柄の解釈と個性的な歌声で舞台を彩る。

ルキーニ役にはパク・ウンテ、カン・ホンソク、ノユンが出演する。初演からルキーニを演じてきたパク・ウンテは、明瞭な発声と力強い高音で作品を引っ張り、8年ぶりに戻ってきたカン・ホンソクは、観客との一体感を生む演技で活気を加える。今シーズンから新たに合流したノユンは、ルキーニの冷笑的な一面と緊張感を同時に表現している。

今シーズンの最大の特徴は、キャストの組み合わせによって、同じ場面でも異なる雰囲気に仕上がる点だ。エリザベート、「死」、ルキーニの3人をどの俳優の組み合わせで見るかによって、関係性や場面の雰囲気が変わる。

舞台や衣装も新たに制作された。エリザベートの扇子をモチーフにしたプロセニアム、ワシの造形物、ゴシック様式の石柱、大型スクリーンなどが活用されている。また、エリザベートは全16着の衣装を通して、少女時代から皇后、晩年に至るまでの時間を表現する。「死」の衣装はゴシック的な要素を強め、ルキーニは俳優それぞれの個性を生かしたスタイリングで違いを出している。

「エリザベート」は11月15日まで、ソウルのブルースクエア・ウリ銀行ホールで上演される。

2026.11.03