「21世紀の大君夫人」、IU&ビョン・ウソクら謝罪も収束せず…終了から約半年、歴史考証問題で審議へ

韓国ドラマ「21世紀の大君夫人」が、歴史考証を巡る論争により、韓国の放送メディア通信審議委員会の審議を受けることになった。

11月2日、放送メディア通信審議委員会の関係者は、韓国メディア「毎日経済スタートゥデイ」に対し、「3日に開かれる放送審議小委員会の議題として、『21世紀の大君夫人』の歴史考証問題に関する申し立てが上程された」と明らかにした。

審議結果によっては、勧告や意見提示などの行政指導が行われる可能性がある。また、法定制裁が必要と判断された場合には、委員全員が出席する全体会議に付され、注意や警告などの制裁について議決される。

ことし5月16日に終了したMBCドラマ「21世紀の大君夫人」は、21世紀の立憲君主制の韓国を舞台に、すべてを手に入れた財閥令嬢でありながら身分は平民にすぎないソン・ヒジュ(IU)と、王の息子でありながら何も手に入れられないイアン大君(ビョン・ウソク)が、身分の壁を越えていくロマンスを描いた作品だ。最終話は全国視聴率13.8%(ニールセンコリア調べ)を記録し、自己最高視聴率で幕を閉じた。

しかし、放送終了直前の第11話で、歴史考証を巡る問題が浮上した。劇中でイアン大君が即位する場面において、自主独立国の君主ではなく、皇帝に従属する諸侯の地位を象徴するとされた九旒冕冠(きゅうりゅうべんかん)を着用し、臣下たちが「千歳」と叫ぶ場面などが問題視された。さらに、王室の呼称や儀礼に関する表現にも指摘が相次いだ。

一部の視聴者からは「韓国をほかの国に従属する属国(ぞっこく)のように描いているのではないか」との批判が上がり、中国による韓国の歴史や文化の取り込みを指す「東北工程(とうほくこうてい)」との関連を疑う声にまで発展した。

論争が拡大すると、制作陣は5月16日、公式ホームページを通じて「作品の世界観の設定と歴史考証の問題により、ご心配をおかけしたことを心からおわび申し上げます」と謝罪。再放送やVOD、OTTサービスで問題となった部分の音声と字幕を修正する方針を明らかにした。

その後、MBCは問題となった第11話のエンディング場面を見逃し配信サービスから削除するなど、対応に乗り出した。しかし、「21世紀の大君夫人」の放送中止とコンテンツの廃棄を求める国民請願まで登場し、事態はさらに深刻化した。

主演のIUとビョン・ウソクも相次いで謝罪した。

IUは「ここ数日、多くの視聴者の皆さんが寄せてくださった言葉を、一つ一つ丁寧に読ませていただきました」としたうえで、「作品の主演俳優として責任ある姿をお見せできず、大きな失望を与えてしまったようで、本当に申し訳なく、今も心がとても重いです」と謝罪した。

続けて「私たち固有の歴史に基づく想像力と、韓国の伝統的な美しさを描くことが重要な作品だっただけに、俳優としてもっと慎重に台本を読み、勉強すべきだったにもかかわらず、そうできなかった自分が恥ずかしいです」と反省の気持ちを伝えた。

ビョン・ウソクも「作品に込められた歴史的な背景や意味が何なのか、そしてそれが視聴者の皆さんにどう受け止められるのかについて、考えが足りませんでした」と謝罪した。

さらに「俳優として演技だけでなく、作品が持つメッセージや背景まで、より責任感を持って見つめ、考える姿勢が必要だということを改めて深く胸に刻みました。心から申し訳ありません」と頭を下げた。

演出を手掛けたパク・ジュンファ監督も、ドラマ終了後のインタビューで「無知から生じたミス」と説明し、涙ながらに謝罪した。

また、脚本を執筆したユ・ジウォン作家は「朝鮮の礼法を現代に適用し、架空の現代王室を描く過程で、徹底した資料調査と歴史考証が不足していた」と認めた。

主演俳優から監督、脚本家、制作陣まで相次いで謝罪し、放送局も問題となった場面の修正などに乗り出したものの、放送終了から約半年が過ぎた現在も論争は収束していない。

11月3日に予定されている放送審議小委員会で、どのような判断が下されるのか注目が集まっている。

 

WOW!Korea提供

2026.11.03