
もはや「狂気」に近い。ボーイズグループとして7年目、ついに大賞まで手にした「ENHYPEN」の世界観に対する執着は止まらない。むしろ、さらに深く広大になり、今や世界観抜きでは語れない存在となった。各チャプターを進める際も、常に世界観と共だった。
今回は「ヴァンパイア少年たち」である。先日リリースした7thミニアルバム「THE SIN : VANISH」を通じて、7人のメンバーは神秘的で魅惑的な異種の存在になった。最近、ソウル市マポ(麻浦)区のカフェで会ったメンバーたちは、「この世界観は単なるコンセプトではなく、僕たちの成長痛と物語を映し出した結果だ」と目を輝かせた。
ニューアルバム「THE SIN : VANISH」は、人間とヴァンパイアが共存する世界でタブーを破り、愛の逃避行を選んだ人々の物語を描いた。俳優パク・ジョンミンがナレーションで参加し、一本の映画のような没入感を与えている。
世界観は、K-POPグループが独自のカラーを構築し、密度の高い物語をシリーズのように繋げてファンダムを確保する戦略の一つである。デビュー3、4年目まで連続性を持って設計した世界観は、通常5年目を過ぎると薄れていくものだが、「ENHYPEN」の歩みは非常に独特だ。力を抜くどころか、依然として複雑で緻密な世界観で、「ENHYPEN」というIP(知的財産権)の拡張を図っている。メンバーたちは「ENHYPEN」が世界観を手放さない理由を「没入」と「連帯」と挙げた。
「もちろん、最初は僕たちも大変だった。コンセプチュアルな設定に、多くの方が心を開きにくいだろうと思った。だけど、このコンセプトのおかげで僕たちが成長できたと考えている。これからの課題は、僕たちの物語をもっと簡単に解き放ち、より多くの大衆と共に楽しむことだと考える。絵本を読み聞かせるように説明していくことで、僕たちの音楽にもっと簡単に触れられるようになるんじゃないかなと思う」(ソンフン)
ヴァンパイアで代表される「ENHYPEN」の世界観は、画一的なグループが溢れるK-POP業界において、このグループならではの独特な差別化ポイントとなった。ニキは「最初は大変だったが、今では僕たちならではの色になった」とし、「ヴァンパイアのコンセプトが確固たるものだったからこそ、他のチームと差別化され、愛された」と語った。
世界観に閉じ込められて音楽的な翼を広げられなかったと思う人もいるかもしれないが、メンバーたちの考えは全く違う。ジェイは「世の中には多様な目的の音楽があり、それぞれの性格が違うと思う」とし、「一つの音楽を中心に文化が形成され、一つのジャンルを完成させることもある。僕たちもまた、チームとして差別化された音楽を追求し、一つの文化を創り上げていきたい」と述べた。
アルバムの世界観は「ENHYPEN」の成長の物語と似ている。TVオーディションを通じて選抜され、ファンの前に立ったメンバーたちが感じた限界や壁に直面する感情も込められている。デビューサバイバルを経て感じた不安、デビュー後に経験した成長痛、ファンとの絆が「ヴァンパイア」というフィルターを通して表現されるような錯覚を呼び起こすのも、彼らだけが持つ強みだ。それほど「ENHYPEN」の音楽と世界観が密接に繋がり、没入感を与え、聴衆を彼らの世界の参加者にする。それもまた「ENHYPEN」のアイデンティティである。
ソンフンは「今回のアルバムのテーマである『逃避』と『禁忌』もまた、現実の壁にぶつかりながらも、最終的に愛(夢)を守ろうとする僕たちの意志と似ている」と耳打ちした。
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