ロゼ(BLACKPINK)、「Stray Kids」が示した変化! K-POP「1億枚神話」は終わり“売上”から“体験”の時代へ

「1億枚神話」は終焉へ それでもK-POPは“体験消費”で次の局面に
昨年は「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」、ロゼ、「Stray Kids」が存在感

かつて象徴とされた「年間アルバム売上1億枚時代」は終わりを迎えつつある。しかしK-POPは、コンサートやグッズといった“体験型消費”を軸に、新たな成長局面へと舵を切っている。

昨年のK-POPシーンは、まさに大転換期だった。「BTS」と「BLACKPINK」が切り拓いたグローバル市場の上で、HYBEと米ゲフィン・レコードが手がけた現地化ガールズグループ「KATSEYE」が共存。過去30年にわたる挑戦と革新が凝縮された一年となった。

一方で、危機を指摘する声もあった。2023年にかろうじて達成した“1億枚神話”が、2024年、そして昨年も届かなかったためだ。それでも専門家の見方は悲観一色ではない。

現在のK-POPは「新旧共存」の時代に入ったとされる。混成グループは成功しにくいという定説を覆したALLDAY PROJECT、米国本土で急浮上した「KATSEYE」、そして2025年の象徴として再び存在感を放つG-DRAGONまで、多様性はかつてないほど広がっている。


さらに、ロゼ(「BLACKPINK」)と「Stray Kids」が世界の音楽市場を席巻し、Netflixアニメ「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」に登場する仮想ガールズグループ「HUNTR/X(ハントリックス)」は世界的なシンドロームを巻き起こした。

成果は数字にも表れた。「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」のオリジナルサウンドトラック(OST)『Golden』は、K-POPとして初めて米ビルボード「Hot 100」と英国オフィシャル・シングルチャートの両方で1位を獲得し、グラミー賞5部門にノミネート。ロゼの『APT.』も年をまたぐロングヒットで3部門に名を連ねた。「Stray Kids」は、8作連続で「Billboard 200」1位という前人未到の記録を打ち立て、K-POPの枠を超えた成果を示した。

ただし、象徴的指標だった「年間1億枚販売」の時代は、確実に過去のものになりつつある。韓国音楽コンテンツ協会が運営するサークルチャートによると、昨年11月までのトップ400アルバム累計販売枚数は約9090万枚で、前年同期より約256万枚少なかった。サークルチャートのキム・ジヌ記者は、年間総販売数について「前年と同程度か、やや下回る9000万枚台半ばになる見通し」と分析する。

アーティスト別では、昨年最も多くアルバムを売り上げたのは「Stray Kids」で、12月第2週時点で約698万枚を記録。続いて「SEVENTEEN」、「NCT WISH」、「ENHYPEN」、「BOYNEXTDOOR」、「ZEROBASEONE」などが名を連ねた。

注目すべきは、ボーイズグループ市場の裾野が急速に広がっている点だ。「BTS」の空白を「Stray Kids」が埋め、「NCT WISH」や「ENHYPEN」は強固なグローバルファンダムを築いた。特に「ENHYPEN」はTikTokのグローバルトップ10アーティストで3位に入るなど、ショートフォーム時代の新たな成功モデルを示している。

アルバム販売の減少は、必ずしも後退を意味しない。代わって、コンサートやグッズといった分野の収益が大きく伸びている。米ビルボードが発表した2025年ボックススコア年次報告書によると、HYBEはトッププロモーター部門で4位にランクイン。昨年のワールドツアー収益は約4億6920万ドルに達し、213公演で約330万人を動員した。

国内でも同様の傾向が見られる。SMは昨年第3四半期の売上3216億ウォンのうち、コンサート収益が525億ウォンと前年同期比37.5%増。JYPは同期間に186.8%増、YGも「BLACKPINK」のワールドツアー効果で売上の3分の1を公演収益が占めた。

公演の成功は、グッズ(MD)売上の拡大にも直結している。HYBEはMD・ライセンス部門で前年同期比70%増の1683億ウォンを記録。SM、JYP、YGもグッズ事業で数百億ウォン規模の収益を上げた。

大衆文化交流委員会のキム・ユンジ顧問研究員は「ファンはチャート順位のためにアルバムを大量購入するよりも、コンサートやグッズといった体験価値にお金を使うようになっている」とし、「これは危機ではなく、K-POP市場が成熟・高度化する過程だ」と分析している。

 

WOW!Korea提供

2026.01.02