バンド演奏によるイントロと共にステージにチャン・グンソクが登場すると、日本デビュー曲である『Let me cry』でライブがスタート。ひさしぶりとなるパフォーマンスに客席からは大歓声が上がった。挨拶トークをした後はこれまた初期の楽曲『Bye Bye Bye』そして『Turn Off』を披露しファンを喜ばせた。
今回のライブはソロ歌手チャン・グンソクとしてのキャリアをデビューから最新作まで順に振り返るようなセットリストとなっていた。それぞれの時代の曲を歌いながら曲と共に思い出される当時のエピソードや、過去のライブの思い出なども話し、会場に集まったファンたちと思い出を共有する温かい時間となった。
『家に帰ろう』では歌の最後でファンとの間で恒例になっている「ただいま」「おかえり」のコール&レスポンスも。軍隊やコロナで 5 年近く日本でライブができずにいたことを振り返りつつ、こうしてライブで「ただいま」と言ってもらえると本当に家に帰ってきた気持ちになると語り、大切にしているファンとの絆を言葉でも表現した。
後半戦でも引き続きリリース順に楽曲を披露。『Day by day』『Chamomile』などファンからも人気のある楽曲のほか、『Goes on』『Shock』と盛り上がる楽曲を立て続けに披露する場面ではステージ上を駆け回り激しいパフォーマンスで魅了。その後の MC では疲れたそぶりを見せ笑いを誘った。終盤では「ここにいる誰もが特別な存在で、ありのままが美しい」と歌う『Beautiful』そして「怖がらなくていい、心配ない」と歌う『Don’t be afraid』とファンへ伝えたいメッセージが込められた楽曲で締め括られた。
アンコールでは今月リリースされたばかりの新曲『Curtain Call』をライブ初披露。華やかなライブを終えステージを降りひとりになった時に感じる温かな記憶と孤独を歌ったこの楽曲。これまでの活動を改めて振り返りファンを愛し愛され幸せだったと語りつつも、ここでソロ歌手としての第一幕を終えると表現。いつも流暢な日本語を話すチャン・グンソクがめずらしく何度も考え込みながら慎重に紡ぎ出す言葉に、静かに耳を傾けていたファンたちは時折涙を見せる姿も見られた。
さらに最終日には特別に準備したというダブルアンコールで安全地帯の『I Love You からはじめよう』をカバー。最近この楽曲のライブ映像を観たと言い「この曲をみんなと一緒に歌いたかった」と最後まで優しく前向きなメッセージを伝えてくれた。チャン・グンソクが今度どんな活動を繰り広げるのか、そして歌手としての第二幕ではどんな姿を見せてくれるのか期待したい。
なお、今回の公演の DVD&PHOTOBOOK の発売が決定。公演 2 日目を完全収録したメインディスクに加え、1日目のダイジェストや舞台裏メイキングまで収録したボーナスディスクの DVD2 枚組と A5 サイズの 44 ページフルカラーフォトブックがセットになった完全保存版。特典としてキャノンテープ風デザインのマスキングテープが封入される。さらに 5 月 23 日(金)までに予約をすると早期予約特典としてポストカード(5 枚セット)がついてくるほか、抽選で直筆サイン入りポストカードが当たる機会も。気になる方は早めにチェックしてほしい。
さらにチャン・グンソクは音楽ユニット TEAM H として 6 月 18、19 日に東京、7 月 22、23 日に大阪で『TEAM H [RIGHT NOW 2025]』を開催することが発表された。25 日より既存 FC 会員を対象に 1 次先行受付がスタート。5 月 1 日までにファンクラブに入会すると 2 次先行への申込みが可能となる。公演詳細やチケット情報は特設サイトにて確認できる。
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