(11月3日(日) 開催 TIFFジャパンプレミアイベントレポート)
世界を震撼させた『悪人伝』のイ・ウォンテ監督が贈る絶対予測不能サスペンス『対外秘』が11月15日(金)より全国公開。
本作は、世界的大ヒット作『THE FIRST SLAM DUNK』を抑え韓国初登場No.1を記録したほか、各国の映画祭に出品され、映像・物語・演技、その全てで観客を圧倒した2024年必見の話題作。出演は韓国映画界のトップに立つ、『工作 黒金星と呼ばれた男』のチョ・ジヌン、伝説の存在となった『KCIA 南山の部長たち』のイ・ソンミン、大注目の『犯罪都市 PUNISHMENT』のキム・ムヨル。監督は『悪人伝』で世界を震撼させたイ・ウォンテ。極秘文書を巡る緊迫感MAXの攻防劇を、一切のタブー無しで描き切り、絶対に予測できない結末へと観る者を突き落とす、息もできない驚愕のサスペンスが満を持して日本上陸!
この度、初来日となったチョ・ジヌン、キム・ムヨル、そしてイ・ウォンテ監督登壇のもと
日本最速上映となる映画『対外秘』ジャパンプレミアイベントを実施!
当日のチケットは発売から僅か10分で即完売している大注目の本イベント。映画のプロモーションとしては初来日となったチョ・ジヌン、キム・ムヨル、イ・ウォンテ監督の登場に満席の会場は大熱狂!トークセッションでは、韓国版『ジョーカー』の誕生と言わしめたチョ・ジヌンの卓越した演技力、キム・ムヨルの肉体美の秘密、今の時代に本作を放ったイ・ウォンテ監督の熱い想いなど、ここでしか聞くことができない貴重なお話たっぷりの熱いイベントを実施いたしました!
この日、角川シネマ有楽町には豪華キャストの初来日を心待ちにしていた熱い観客が駆けつけ、チョ・ジヌン、キム・ムヨル、そしてイ・ウォンテ監督たちの登場を大歓声で迎え入れた。主人公の正義感は強いが妻には弱い弱小政治家・へウンを演じ、韓国では “魅力的なおじさん”の愛称を持つベテラン俳優、チョ・ジヌンは「皆さんにお会いできて本当にうれしいです!チョ・ジヌンです!日本に来て舞台挨拶するのは初めてです。ご招待いただき本当にありがとうございます!」と喜びを爆発させながら、日本への愛のメッセージを贈り観客のボルテージは一気にMAXに!続いて、へウンと共謀して一獲千金を狙う凶悪なヤクザ・ピルドを演じたキム・ムヨルが「こんばんは。私はピルド役を演じたキム・ムヨルです」と流暢な日本語を披露。「日本には何度も来ているのですが、以前はミュージカルの公演できたことがあります。そして普段から日本にはよく旅行に来るぐらい日本を愛しています。そんな大好きな日本でこの作品を上映出来て、皆さんに会えて本当に嬉しい気持ちです!」と柔らかいセクシー溢れる笑顔でチョ・ジヌン以上の日本ラブを猛烈アピールすると会場からはまたしても歓声が上がった。
「選挙」が作品の大きなテーマになるという事で、「チョ・ジヌン」「キム・ムヨル」「イ・ウォンテ」とそれぞれの名前がプリントされた特注の“たすき”を着けて登壇した3人。監督は「ちょっと窮屈です…」と苦笑。チョ・ジヌンは「私は映画の中で何度もつけていたので、とっても落ち着きます。」と笑顔を見せ、キム・ムヨルは「私も何度も選挙運動を手伝っていたので」とにっこり。日本ならではのおもてなしに満足したようだ。
裏社会の汚い欲が溢れる1993年の粗暴な街・釜山を舞台に、正義を信じる政治家、裏社会の支配者、凶悪なヤクザの三つ巴の死闘を描く本作。イ・ウォンテ監督は撮影を振り返り「釜山で撮影した分量は30%くらいなのですが、舞台にふさわしい景色を探すため18000㎞も車を走らせた。ロケーションはもちろん、90年代当時を完全再現するべく、小道具や当時の音楽も徹底的にこだわりました。」と血のにじむ制作の苦労をしみじみと語ってくれた。
続いて演じたキャラクターについて聞かれたチョ・ジヌンは「人間の内面には常に善と悪が共存していると思います。私の演じたへウンはまるでゲーテの『ファウスト』のように悪魔と取引するようなシーンがありました。皆さんの人生においても常にそのような状況はありえると思います。私は決して悪い人間ではないと思いますが、この作品を通じて自分自身の行いを振り返ることができました。皆さんにとってもそんな作品になってくれると嬉しいです。」と、へウンは誰しもが共感でき、誰しもが抱く人間の醜悪な部分を持つ魅力的なキャラクターだと語った。
さらに、今回残念ながら来日が叶わなかったイ・ソンミンについて聞かれると「イ・ソンミンさんは最高だ!」と満面の笑み。「何度も共演したことがありますが、本当にお兄さんみたいな存在。まさに長男の様な。演技力も言うまでもなく韓国最高峰でとにかく最高の人です。」と本作では互いを殺したいほど憎み合う仲を演じたが、普段は強靭な友情が2人を結んでいるようだ。
『悪人伝』以来、イ・ウォンテ監督とは2回目のタッグとなり、本作では正義の熱血警官から打って変わり、カリスマ性あふれるヤクザの親玉・ピルドを演じたキム・ムヨルは「2作とも体重に関しての注文がありました」苦笑いを浮かべながら、イ・ウォンテ監督からの10キロ以上の体重増加を求められたと無茶ブリを吐露。「実は、さきほどホテルで監督と会ったときに『え?なんでそんな痩せている?』と言われたのですが、『いやこれが普通なんですよ』と答えました。」と仲睦まじいと裏話も飛び出し会場は笑いの渦に。
加えて「俳優というのは作品ごとに常に新しい自分を見せないといけないので、一つの作品と向き合うときに常に新しい姿を探すようにしています。そういう意味でルックスの変化というのは観客の皆さんにダイレクトに伝わるので、この作品は大きなチャレンジになり、自分のためにもなりました。でも次の作品のために一カ月以内に体重を戻さなくてはなりませんでした」とプロフェッショナルな姿勢を明かすと、チョ・ジヌンが重ねて「私の場合は2週間あれば大丈夫!」とかぶせて会場は再び笑いの渦に。
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