「イベントレポ」BOYNEXTDOORが2nd EP『HOW?』でカムバック 独自の感性“キッチュコア”で勝負(韓国・メディア向けのショーケース)

第5世代ライジンググループとして圧倒的な人気を誇るBOYNEXTDOORが4月15日、2nd EP『HOW?』をリリースして待望のカムバックを果たした。リリースに先立ち、同日夕方にメディア向けのショーケースを韓国・YES24 LIVE HALLで開催。写真撮影や記者からの質問に気さくに応えるとともに、リードトラック「Earth, Wind & Fire」のパフォーマンスでは、彼らならではの魅力を強烈にアピールして会場をわかせた。

昨年5月に韓国でデビューしたBOYNEXTDOORは、確かなボーカルテクニックとハイレベルかつ華やかなステージングが話題を呼び、瞬く間に音楽シーンの最前線に立った6人組ボーイグループ。主要授賞式では8冠を獲得し、計13個のトロフィーを獲得するなど周囲の評価も高く、さらなる飛躍が期待されている。


ショーケースは予定通りにスタート。フォトセッションのために現れたメンバーたちは、自信作をようやく公開できる喜びが全身から満ちあふれているようだった。見た目はシックでも温かい感性を持っているTAESAN、魅力的な顔立ちのSUNGHO、今年から音楽番組のMCを務める多彩なリーダーのJAEHYUN、性格と同様に穏やかな声で引き付けるLEEHAN、舞台の上ではプロフェッショナルだが普段は可愛くて愉快なRIWOO、爽やかな笑顔がセールスポイントのWOONHAKといった風に、MCがそれぞれのキャラクターを説明しながらソロ撮影が進行。そしてグループ撮影を終えた後、『HOW?』のトレーラーフィルムに続き、イベントのハイライトとなる「Earth, Wind & Fire」が初披露された。

これまでとは一味違ったティザー映像で早くも話題沸騰中のこの曲は、たたみかけるように歌うサビが最大のポイント。一度聴いたら記憶に残るほどの中毒性があり、自由奔放な BOYNEXTDOOR ならではの個性を感じることができる仕上がりとなっている。振り付けはさらに洗練を極めつつ、より大胆に。グループの新たな可能性を示した1曲と言えるだろう。


「Who’s There? BOYNEXTDOOR! こんにちは、BOYNEXTDOORです!」

「Earth, Wind & Fire」を歌い終えて元気に挨拶した6人は、そのままトークコーナーに入った。この曲を収めた『HOW?』だが、SUNGHOによれば「メンバー全員が音楽的な悩みをたくさん分かち合いながら作った」作品であり、それゆえに「ぴったりの服を着てカムバックしたような気分だ」と言う。また同作は「初恋のときめきを表現した1stシングル『WHO!』、別れを歌にした1st EP『WHY..』と続いた初恋物語3部作の最後」(TAESAN)になり、「愛と別れの間にある様々な感情について語ったもの」(LEEHAN)だそうだ。

すべての収録曲に“キッチュコア(KitschCore)”と呼ばれる独自の感性を込めた点も見逃せないポイントで、これはキッチュ(Kitsch)と、自然な趣を意味するノームコア(Normcore)を組み合わせた造語とのこと。おかげで「(グループ名の通り)“隣の少年たち”らしい親しみやすさにキッチュなエネルギーを加えて、自分たちのカラーを作ることができた」(LEEHAN)そうだ。


さきほど強烈な印象を残した「Earth, Wind & Fire」も、思い通りにならない恋によるもどかしさをキッチュな感性でしっかりと表現しているように思う。この曲についてRIWOOは「初めて聴いたときに『面白い!』と思いました」と笑顔で語り、JAEHYUNは「自信にあふれてかっこいいものの、不思議と恋だけはうまくいかなくて焦る人を描いた」と、制作時におけるエピソードを紹介。TAESANは「メンバーそれぞれが表現する“かっこよさ”の違いを観ていただくと、より楽しめると思います」と鑑賞ポイントを付け加えた。

この曲でさらに注目したいのは、速いBPMで歌う「セルフ・Sped Up」を取り入れたフレーズと振り付けだ。JAEHYUN は「音程もちゃんと合わないといけないのでピアノを弾きながら練習に励んだ」と言い、WOONHAKはダンスに関して「ディテールを正確にお見せしようと努力しましたし、全体的なまとまりも意識しました」と説明。確かに彼らの今回のパフォーマンスはカルグンム(一糸乱れぬ踊り)という点ではパーフェクトに近い。インパクトのあるサウンドとともにリリース直後に大きな反響を得るのは間違いなさそうだ。

『HOW?』は内容的に充実しているだけでなく、メンバーの成長にも良い影響を与えたらしい。特にパフォーマンスの面で大きな変化があり、RIWOOは「以前は指導する先生たちと議論しながら作っていったのが、今では僕に任せてくれるところが多い」と嬉しそうに語った。

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2024.04.15