「イベントレポ」強烈な個性と音楽性を持つK-POP第5世代の自主制作グループONE PACT 初ZEPP TOURを多彩なパフォーマンスで魅せ成功裡に終了!

【オフィシャルレポート】

韓国の5人組グループONE PACT(読み方:ワンパクト)が、自身初となるZEPP TOUR『2024 ONE PACT ZEPP TOUR IN JAPAN : HANA』の最終公演を3月16日(土)Zepp Haneda(TOKYO)で開催。2月25日(日)のZepp Nagoyaを皮切りに、2月27日(火)Zepp Fukuoka、3月14日(木)Zepp Namba(OSAKA)と巡ってきた、全国4都市8公演にわたるZEPP TOURを成功裡に締め括った。

ONE PACTは2023年11月30日(木)に1st Mini Album「Moment」で、韓国デビューした新人グループ。グループ名には“one”と“impact”の合成語で、「ひとつに集まって大きなインパクトを作る」という意味が込められており、K-POPグループメイキングプロジェクト「BOYS PLANET」に出演したJONG WOO(ジョンウ)、SEONG MIN(ソンミン)、YE DAM(イェダム)、JAY CHANG(ジェイ・チャン)、高校生ラッパーたちによるHIPHOPサバイバルプログラム「高等ラッパー4」にも出演し、ONE PACTの楽曲制作のほとんど全てを担うTAG(テグ)で構成されたグループだ。

韓国デビューからわずか3ヶ月にもかかわらず開催が決定した今回のZEPP TOURでは、公演ごとにコーナーやセットリストを変え、多彩なカバーステージ、ソロステージ、ユニットステージも含め、メンバーそれぞれの強烈な個性が集まって誕生した、ONE PACTだけの音楽とパフォーマンスを楽しめる大充実のライブで観客を楽しませた。

公演は、デビュー前にYouTubeでパフォーマンスビデオを先行公開した楽曲で、一音目の体に響く重低音から続くクールな世界観と、強烈なサビと美しいメロディ部分での緩急をつけたダンスパフォーマンスが印象的な「Hot Stuff」からスタート。没入度100%のステージで一気にONE PACTワールドに引き込む。ONE PACTとして初めて世界にお披露目された楽曲で、抜群のキャッチーなメロディーと、サビ前でしゃがんだYE DAMを飛び越えるJONG WOOの振り付けが盛り上がる「G.O.A.T」、今回のZEPP TOURが初お披露目となった「illusion」では、エキゾジックでドラマチックなメロディに、メンバーが振り付けにも参加したパフォーマンスを見せ大きな歓声があがった。

ZEPP TOUR最終日特有の緊張感と、テンションの高さが見える微笑ましい挨拶に続いては、写真や映像と共に近況を紹介するコーナーへ。大阪から東京までの移動中の新幹線車内でお弁当を食べるシーンや、SEONG MINのソロステージのリハーサルを袖から見守りつつ一緒に踊るJONG WOOの姿、ツアーの合間にメンバーで行った回転寿司で、食事が到着する際に鳴るベルに合わせて楽しそうに体を揺らして爆笑し合う姿など、普段のメンバー同士の関係性や雰囲気が感じられる秘蔵映像に会場の観客の顔には笑顔が溢れた。

その後のソロステージでは1部と2部で全メンバーが異なるステージを披露。JONG WOOは1部では甘い歌声が生きるボーカル曲、2部では自身のロールモデルでもあるBTSのJUNG KOOKの楽曲カバーを披露し、定評のあるダンスパフォーマンスで惜しみなく魅せる。SEONG MINは1部ではしっとりとしたバラード曲、2部ではポップな可愛らしさ全開の「SMILEY」で会場中に元気を届け、YE DAMは1部では「VIBE」、2部では盛り上がれる歌謡曲で持ち前のエンタテイナーっぷりを発揮。JAY CHANGはONE PACTのメインボーカルらしくパワフルな歌声を堪能できるソロ曲を2曲披露し、TAGはG-DRAGONのヒット曲と、愛知・福岡公演では藤井風の「死ぬのがいいわ」のカバー、大阪・東京公演では自作曲で重低音が響くトラックに自身の今を語る攻めた歌詞をスキルフルなラップで表現し、その豊かな才能を見せつけた。

JONG WOO、SEONG MIN、YE DAMのユニットステージでは、毒々しさと煌びやかさを感じさせる「GAMBLER」を、JONG WOOの低音ボイス、SEONG MINのソフトボイス、YE DAMのハイトーンボイスに加え、三者三様の色を生かしながらも一体感を感じさせるダンスで、TAGとJAY CHANGはBruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonicの世界的大ヒット曲「Leave The Door Open」を、優れたボーカリストであり英語話者でもある2人の抜群のグルーブ感で披露し、会場を盛り上げた。(※愛知・福岡公演では、ユニットステージの代わりに全員で(G)I-DLEのヒップホップ楽曲「My Bag」を披露)

ツアータイトル「花」をモチーフにした、メンバーの穏やかで柔らかな表情が映し出されたVCRの後には、日本のファンのために一生懸命準備したという日本語カバーコーナへ。1部では「Lemon」、2部では「ベテルギウス」を感情豊かに歌い上げた。ゲームコーナーを挟んで本編ラストはONE PACTの記念すべきデビューアルバムのタイトル曲「Must Be Nice」。観客から大声援と名前のコールを受け、幸せそうに微笑むメンバーの姿が印象的だった。

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2024.03.21