韓国のマルチプレックス3社と、映画配給会社3社が、映画観客数をごまかしてボックスオフィスの順位を操作した疑惑を受け、警察の捜査を受けている。
ソウル警察庁反腐敗・公共犯罪捜査隊によると、警察は13日午前から現在まで、マルチプレックス3社(CGV、ロッテシネマ、メガボックス)および映画配給会社3社の計6社を、業務妨害容疑で押収捜索している。マルチプレックスの場合、各社の映画館が強制捜査の対象だという。
押収捜索を受けている配給会社は、Showbox、ロッテエンターテインメント、KIDARISTUDIOだ。これに関連してShowbox関係者はイーデイリーに「関連するShowbox側の立場や詳細は、警察側の調査が終わらないと申し上げられない」と伝えた。KIDARISTUDIOおよびロッテエンターテインメントも、押収操作の事実は認めながらも、詳細については言葉を控えた。
マルチプレックス3社はもちろん、配給会社3社も、この日午前、突然の家宅捜索に、これに関連した具体的な理由や趣旨、内容について詳しく知らない状況だという。
警察は、新型コロナのパンデミック期間中に、該当の配給会社が映画館と共にコンピュータ上で観客数をごまかし、リアルタイムでボックスオフィスの順位を操作したとみている。これによって映画振興委員会の業務を妨げた疑いがあるという。特にボックスオフィスランキング操作が疑われる作品は複数作品あると伝えられた。
警察関係者はイーデイリーに「独自のルートで関連疑惑を入手した。捜査対象はボックスオフィス順位操作が疑われる作品を配給した3か所と、疑われる作品をパンデミック期間中に上映した映画館が対象だ。ランキング操作の疑いを受けている作品は1つや2つではなくいくつかあるが、確認できない」と話した。
これにさきだち、Showboxの場合、パンデミック期間だった昨年8月に公開された映画「非常宣言」のボックスオフィス順位を操作した疑惑で、その年の国政監査で疑惑が提起されたことがある。当時、映画振興委員会統合ネットワークで、明け方に「非常宣言」のチケットが売り切れた現象が捉えられ、前売率を人為的に高めようとしていたのではないかと疑われた。
KIDARISTUDIOが配給した映画「雨とあなたの物語」も、2021年5月、ボックスオフィスランキングが24位から4位に急にランクアップしたため、観客数を操作したのではないかと疑惑を受けた。
ただ、この2作品をはじめ、どの作品のことで押収捜索を受けることになったのかについて、配給会社はまだ警察から説明を受けたり、詳細な状況を把握できてはいないので、具体的な回答は出来ないという。
映画館や配給会社によると、この日の午前から行われた警察の家宅捜査は、現在ほとんど仕上げ段階に入った。
WOW!Korea提供