『愛の不時着』を見ていて特に興味があるのがロケ地だ。このドラマは北朝鮮での場面が本当に多いのだが、実際に現地で撮影することはできない。その代わりに、果たしてどこで撮っていたのだろうか。
外国で撮影
まずは、ストーリーを思い出してみよう。
財閥令嬢のユン・セリ(ソン・イェジン)がパラグライダーをしているときに、竜巻によって誤って非武装地帯(DMZ)に不時着してしまう。
その結果、北朝鮮の将校であるリ・ジョンヒョク(ヒョンビン)に発見され、以後、ユン・セリは北朝鮮で必死の逃亡劇を繰り返すことになっていく。
ドラマの中で特に気になるロケ場所は四つだ。
それは、ユン・セリが不時着した林の中、次に北朝鮮の軍部隊の施設、そして、平壌(ピョンヤン)駅、最後に北朝鮮軍の人々が住む村である。
当然ながら、韓国のドラマ制作の際に北朝鮮で撮影はできない。
そうであるなら、どこで撮影されたのか。
まず、ユン・セリが不時着した林の中は、韓国の済州島(チェジュド)にある山中で撮影された。
次に、北朝鮮の軍部隊の施設は、韓国東北部の江原道(カンウォンド)のムクケリという場所で撮影を行なっている。
ここは、韓国でも軍隊関連の撮影をするのに便利なところであった。
そして、平壌駅が撮影されたのはどこなのか。
なんと、モンゴルのウランバートルだった。
ここまで遠くに撮影に行ったのだ。
それだけではない。平壌駅の他にも、開城(ケソン)駅や列車の場面がウランバートルで撮影されたという。
最後に、北朝鮮軍の人々が住む村の撮影は、大々的なオープンセットを使った。それだけに、思う存分に撮影をすることができた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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