スポーツ・エンターテインメント・ムービー『HANA~奇跡の46日間~』(原題:KOREA)が2013年日本で公開される。
公開に先立ち、11月2日(金)、シネマート新宿にて特別試写会が開催され、主演のハ・ジウォンとムン・ヒョンソン監督が舞台挨拶に登壇した。
同作はかつて、世界卓球連盟会長である、荻村伊知朗氏の尽力で実現した南北統一チームの奇跡の実話を21年の歳月を経て、完成させた作品で、韓国では5月に公開、200万人を超えるスマッシュヒットを記録した。
韓国映画界を代表するハ・ジウォンがかつて韓国で空前の卓球ブームを巻き起こしたスター選手ヒョン・ジョンファを好演、ペ・ドゥナが演ずる北のリ・プニとのライバル同士を演じ、迫真の演技で映画を盛り上げ、本物さながらの競技シーンは圧巻!
卓球というスポーツの醍醐味と感動が一本に凝縮された話題の映画だ。
大きな拍手と歓声に迎えられてハ・ジウォンとムン・ヒョンソン監督が登場!
まずは「こんばんは。私はムン・ヒョンソンです。よろしくお願いします。」と日本語で挨拶。
続いて黒いシースルーのミニドレス姿のハ・ジウォンが「こんばんは。ハ・ジウォンです。」と挨拶すると客席からは男性ファンの声援が。
深く感銘を受けた様子で「皆さんにお会いすることができて大変嬉しく思っています。また日本で映画『HANA~奇跡の46日間~』を公開することができて本当に胸がいっぱいですし、温かい気持ちでいっぱいです。」と今の気持ちを語った。
ムン監督は「2年前に私と製作者の間で20年前にあったこの卓球大会の話をする機会がありました。当時南北統一チームを構成することになり、千葉に於いて46日間共に過ごし、別れるといった話をしました。
別れ際にこの話は実話だが映画よりもドラマチィックだと感じた。21年という時間の経過でその当時いた人々の状況、感情など、そういったものを今、“もう一度振り返ることに意義があるのでは”と感じ、この映画を製作しました。」と映画製作の経緯を語り、「私も日本の観客の皆さんにこのようにお会いすることができて感動していますし、感謝しています。」と今の心境を述べた。
ドラマ『シークレット・ガーデン』ではスタント・ウーマン役で激しいアクションに挑戦、『ファン・ジニ』では役作りのため、古典舞踊、古典楽器の勉強に打ち込み、綱渡りのシーンを体当たりで演じるなど常に完璧な演技を見せるハ・ジウォン。
MCから「劇中の卓球シーンは迫力やスピードはまるでプロの選手が生で試合をしているような臨場感たっぷりシーンですが練習は大変だったのでは?」と尋ねられると「ありがとうございます。」と可愛らしく日本語でお礼を述べ、「10年以上卓球の選手生活を送らないと国家代表選手になることができないのですが、私たち俳優はたった6か月で卓球の国家代表選手にならなければなりませんでした。身体を酷使する訓練をしましたし、たくさんの怪我をおいました。私たちは(6か月間)1日の休みもなく、撮影とトレーニングを並行して行い、本当に一生懸命頑張って撮影したので、あの卓球シーンが本物のようにできたのだと思います。ですから皆さんも集中できたのではないでしょうか。」と厳しい訓練を経たシーンであったことを打ち明け、映画に賭ける俳優、スタッフの熱い想いの結晶だったことを伺わせた。
「映像の中で私たちが汗をビッショリかいているのですが、実はあれ本物の汗なんです。」と茶目っ気たっぷりに告白。
競技シーンは真夏の炎天下、クーラーの全く効かない室内での撮影で連日行われていたという。
「1か月間体育館の中で、試合のシーンを撮影しました。体育館の中の体感温度が50℃を超えていました。そういった様々な悪条件を克服しながら、また様々な怪我に打ち勝って撮影しました。」と振り返り、「私たちの汗と情熱がなかったらこの映画はなかったのではないかと思います。そのようにして私たちが一つになったからこの作品を作り上げることができたと思っています。私たちの真心(映画)が日本に来ることができて、胸がいっぱいです。(これから公開されるので)ワクワクして、気分がとてもいいです。どうぞみなさん、この映画を楽しくご覧になって下さい。」と自信に満ち溢れ、生き生きした表情で呼びかけた。
最後にムン監督は「多くの方がご存じの荻原伊知朗という方、この方は21年前に全国卓球協会の会長でしたがこの方の偉大な考えがあったからこそ、出発点となり、この歴史的46日間の奇跡が起きました。
20年前、卓球で世界に感動を与えましたが今、そこに映画を加え、“卓球と映画”を通じて“もう一度多くの方に感動を与えたい”と思います。皆さんの貴重な時間をこの作品と一緒に過ごして頂き、大変に感謝いたします。ありがとうございました。どうぞ素晴らしい時をお過ごし下さい。」と挨拶。
現在32歳のムン・ヒョンソン監督の若い感性と真摯な姿勢から生まれた同作はスポーツ・エンターテインメントと人間ドラマを巧みに融合させた斬新な映画を生み出し、韓国映画に新たな可能性を吹き込んだ。
ハ・ジウォンも最後に「21年前ここ日本で小さな統一が成し遂げられました。同じ日本で映画を公開することができて非常に感謝していますし、光栄に思っています。映画の持っている真実味、真心が皆さんの心に近づき、心を温