年明け早々、K-POP界のユニットとソロ、それぞれを代表する2大スターの新作が激突する見通しだ。「東方神起」と、除隊後の復帰作を準備してきたRain(ピ)のニューアルバムが、来年1月6日に発売されるので、音楽配信サイトなのでも激しい首位争いが予想される。
ビッグアーティスト同士の新作となれば、事前に発売日が調整されることが多いのでぶつかることはめったにないのだが、今回は完全に一致したことで音楽界の関係者の注目を浴びている。
韓国の音楽界では、発売前よりは発売後の事後プロモーションの方が積極的なため、両者の新作が対決モードになるか否かはまだわからないが、今のところ一歩リードしているのは「東方神起」のようだ。
「東方神起」の場合は、7枚目のフルアルバム「TENSE」の映像がすでに韓国のCMでも流れており、新曲「Something」予告編などが見られる状態になっている。
まるで大人の人形劇を思わせるようなユニークなパフォーマンスが目を引く映像で、ダンディーな衣装に身を包んだ二人が外国人美女たちと妖艶な雰囲気を演出している。きらびやかなネオンサインやレトロなスタンドマイクも軽快なシャッフルリズムの楽曲とマッチしている。
一方、Rain(ピ)の場合は、韓国では軍隊時代のことで、自粛期間が続いていたので、積極的なプロモーションは展開しづらい状況だ。
近日中には予告編などの映像が公開されると思われるが、現時点ではまだ確認がとれていない。しかし、本人は、「Rain(ピ)というアーティスト名で思い出せるありとあらゆる楽曲やパフォーマンスにチャレンジした。そのため、タイトル曲もタイプの異なる2曲をダブルに掲げた。ファンの期待に答えるために全力で臨むつもり。」と覚悟を語っている。新作への意気込みは人一倍強く、傷ついたスターのプライドを挽回したい心の表れかも知れない。
タイトル曲「30sexy」では、彼ならではの声質とボイスラインが、別のタイトル曲「La song」ではヒップホップとロックをベースにファンキーな要素を取り入れた新しい音楽が味わえるという。
実は2008年にも「東方神起」とRain(ピ)はそれぞれ、アルバム「MIROTIC」と「Rainism」を同じ月に発売し、しかも両者とも「19禁」指定を受けたことで話題を集めた。
あれから5年、まさにこの両者の活躍を起爆剤にした「K-POPブーム」が巻き起こり、韓国のアイドルグループの数は爆発的に増えた。両者とも日本のドームやアリーナでのコンサートを経験しており、後輩アイドルたちのお手本となることもあるので、今回の韓国カムバック活動にも大きな関心が寄せられている。
K-POPを牽引しながら「ブーム」を「ジャンル」に変えてきた立役者たちによる善意の戦いを温かく見守ってあげたい。そして、今、「JYJ」の3人を含めた5人組の「東方神起」が懐かしい。今日は、「東方神起」のデビュー10周年の日だ。