韓国ミュージカル界の貴公子イム・テギョンにKorepoがインタビュー!

 

韓国ミュージカル界の貴公子として圧倒的な人気を誇るイム・テギョンが来日。 忙しいスケジュールの合間を縫って、インタビューに応じてくれた。

 

白いインナーに白いジャケット姿で爽やかに現れたイム・テギョンは韓国ミュージカル界の貴公子との呼び名に相応しい存在感を放っていた。

 

笑顔と共に「いきましょう!よろしくお願いします。」と彼の日本語の掛け声からインタビューがスタート。

 

クロスオーバー歌手として芸能界にデビュー。ミュージカル俳優のデビュー作は韓国創作ミュージカル『炎の剣』(2005年)。

「もともとミュージカルに興味があったからではなくて、クロスオーバーシンガーとして活動している時にミュージカル制作側のプロデューサーから“ミュージカル公演に相応しい声の持ち主で、ミュージカルに向いている”と声を掛けられ、『僕は歌手で演技ができない』と断ったのですが、熱心に説得されて韓国の創作ミュージカル『炎の剣』に出演しました。ここがミュージカル俳優としての始まりですね。」と懐かしそうに話した。

 

ソウル芸苑学校声楽科卒業、スイスInstitut Le Rosey卒業、Boston University音楽大学院声楽科、Worcester Polytechnic Institute生産工学学士、同生産工学修士など多彩な学歴の持ち主イム・デギョン。

 

「声楽科や工学科という経歴をいつも聞かれますが、オペラ歌手を目指して声楽科に入った訳ではなく、工学者を目指していて工学科に入った訳でもありませんでした。僕は元々好奇心が強く、そういう分野に対しても興味があり、それがきっかけで選びました。他の人は目的があって目指しますが、僕は勉強しながら “素晴らしい人生を送りたい”とか“偉い人になりたい”とか 漠然だった自分の夢や人生に対しての考え方など勉強を通じ、“僕が目指しているのは、憧れているのはここだ”と分かるようになりました。勉強を通して人生の価値観が生まれたというか、人生を勉強できたという表現が合うと思います。僕はそういうケースだと思いますね。」と感慨深く語った。

 

 

「炎の剣」でミュージカルデビューを果たしたイム・テギョンが次に選んだ作品は『冬のソナタ ザ ミュージカル』(2006年)。

当時の日本はまさに“冬ソナブーム”“韓流ブーム”真っ只中。

 

「プロデューサーであるユン・ソクホ監督に声を掛けられて出演することになりました。(ミュージカル)デビューしたばかりの僕は『炎の剣』を終えた後も『才能がないな、未熟だな』と反省していた時期だったので、舞台に自信が持てなく、主導的ではありませんでした。声を掛けられたら『やってもいいかな?』と考え、『やりましょう!君なら絶対できるよ!』という言葉に甘え、説得されて出演していたので、舞台に自信がなかったのです。(笑)でも『テギョンさんは舞台に立って、歌うだけで、あなたはチュンサンだよ!』とユン・ソクホ監督から直接説得され、勇気づけられたので引き受けました。ユン・ソクホ監督から直接話がなかったら引き受けていなかったと思います(笑)。」と振り返り、「ですからユン・ソクホ監督の結婚式では光栄にも結婚のお祝いに歌を歌うことができました。」と知られざるエピソードを明かしてくれた。

 

札幌、東京、大阪で開催された『冬のソナタ ザ ミュージカル』で主演のカン・ジュンサン役を好演したイム・デギョンは当時、TVのワイドショーや演劇雑誌にも取り上げられるなど、日本での活動の原点となった。

 

近年は韓国ミュージカルの多くが日本で公演されているが、当時はまだ少なく、日本での公演に苦労はなかったのだろうか。

「実はこのミュージカルの前に『KOREA-JAPAN Rainbow Concert』で日本での公演を経験していました。日本の会場は演奏者、演技者にすごく配慮されているシステムだと感じました。例えば音響だとか、照明など、俳優に対し一番いい環境が作られているとも感じました。そういった部分で今も、日本での公演に憧れている部分があるかもしれません。劇場で演技をする環境はすごく良かったです。でも、この『冬のソナタ ザ ミュージカル』という作品は誕生した時から特別でした。

 

韓国語で上演される作品ですが制作の段階から日本に焦点を合わせてデザインされ、作られていたので、韓国語で上演する日本の創作ミュージカルといった感覚でした。韓国の俳優が韓国語で公演しますがセリフも日本のマーケットに合わせた作品でした。全体のクオリティーの部分で混乱する俳優も多かったので、出演する俳優たちと連日、様々な討論を行いながら公演していました。カン・ジュンサン役はWキャストで、もう一人の俳優コ・ヨンビンさんが日本の劇団四季を経験した人だったので、日本のシステム、日本の観客が求めているものなど、熱い討論を重ねました。苦労というよりはすごく楽しかったし、幸せな作業でした。それから韓国の俳優たちが集まったので食べ物も韓国料理中心で、当時公演が新宿だったので、苦労はなかったですし、楽しい公演でした。」当時を思い起こしながら、誇らしげに語った。

 

 

ドラマで主人公のチュンサンとミニョンを演じた“ヨン様”こと俳優ペ・ヨンジュンに会ったというエピソードも披露。 「日本での公演前にペ・ヨンジュンさんとお会いしました。『ミュージカルのチュンサンですね?ドラマのチュンサンです。』と挨拶されました。ペ・ヨンジュンさんは僕より少し先輩なんです(笑)。」と笑顔で答えてくれた。

 

 

2013.03.03