金介屎(キム・ゲシ)は、15代王・光海君(クァンヘグン)を裏で支えていた女性だが、目的のためなら手段を選ばなかった。果たして、どんな悪事を働いたのか。 世子になった光海君 幼いころに王宮に入った金介屎。文書の扱いに優れていた彼女は、14代王・宣祖(ソンジョ)に仕えた。 宣祖は、朝鮮王朝…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより パク・ボゴムとキム・ユジョンが主演した『雲が描いた月明り』の主人公になっていたのは、イ・ヨンという世子(セジャ)だった。このイ・ヨンは孝明世子(ヒョミョンセジャ)のことなのだが、韓国でここまで有名になったのは『雲が描いた月明り』がヒッ…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより パク・ボゴムとキム・ユジョンが主演した『雲が描いた月明り』は、史実を基にしてフィクションを加えた時代劇である。実際のイ・ヨンは、大変な妹思いの兄として歴史的に有名だった。 多くの妹たち 23代王・純祖(スンジョ)の長男で…
1680年、張禧嬪(チャン・ヒビン)が女官として宮中に入ってくると、その美貌がたちまち評判となって粛宗の目にとまった。そのとき、粛宗が19歳で、張禧嬪が21歳になっていた。 我が子の将来のために 粛宗の母の明聖(ミョンソン)王后は張禧嬪を毛嫌いした。美貌に隠された野心を見抜いたからであ…
『不滅の恋人』は韓国で放送時の原題が『大君~愛を描く』だった。この「大君」というのは、国王の正室が産んだ王子のことを意味している。そして、このドラマに登場する大君のイ・ガンとは、歴史上では首陽大君(スヤンデグン)のことだ。この人物は後に世祖(セジョ)として7代王になった。 決心した首陽大君 首陽大君…
中国大陸を支配した元によって13世紀に占領された高麗王朝は、以後、元に服従せざるをえなかった。元は多くの貢ぎ物を高麗王朝に要求した。その1つが、「貢女(コンニョ)」だった。多くの女性を差し出せということだ。 元に渡った奇皇后 貢女の要求は過酷だった。 困った高麗王朝は、貢女を出す家には十分な報酬を出…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより パク・ボゴムとキム・ユジョンが主演した『雲が描いた月明り』は、史実を基にしてフィクションを加えた時代劇である。実際のイ・ヨンは、大変な妹思いの兄として歴史的に有名だった。 多くの妹たち 23代王・純祖(スンジョ)の長男であったイ・ヨンこと孝明世子(…
1623年、仁祖(インジョ)がクーデターを起こして光海君を王宮から追い出すとき、光海君の悪政として4つの点を糾弾した。果たして、その4つは正当な根拠があると言えるのだろうか。 骨肉の争いには前例があった 仁祖が光海君を糾弾した際の4点とは以下のとおりだ。 1.兄弟たちを殺した 2.多くの土木工事を行…
ドラマ『華政』(ファジョン)の主人公になっている貞明(チョンミョン)公主(コンジュ)。王である仁祖(インジョ)に歯向かう勝ち気な女性として描かれているが、実際の貞明公主はどんな女性だったのだろうか。 公主と翁主 王女にも2種類がある。 王の正室から生まれた王女は「公主」と呼ばれ、王の側…
現在の中国東北部は、かつて満州と呼ばれていた。古くからこの地域に定住していた民族が「女真」であり、古代から様々な国家を作ってきた。そういう歴史の中で、16世紀末に挙兵して女真の諸族をまとめあげたのがヌルハチである。姓は愛新覚羅(あいしんかくら)。彼は、1616年にいわゆる後金を建国した。 明を破った…