慰安婦被害者のストーリー描いた映画「ココスニ」が10月公開へ

 

「ココスニ」を始めとする「慰安婦」の名簿が記された「日本人戦争捕虜尋問レポート No.49」は、米軍の「心理作戦班」が整理した機密文書で、現在のミャンマー北部のミッチーナー地域で捕虜となった朝鮮人「慰安婦」20人の尋問内容が含まれている。20人もの「慰安婦」が同時に捕虜となり、尋問報告書まで残っているケースは他にない。映画はこの報告書をもとに、歴史のなかに消え去り、誰も知らなかった日本軍「慰安婦」の運命に光を当てる。

ハミャン(咸陽)、チェジュ(済州)、ミャンマー、パキスタン、アメリカ、オーストラリアなど世界各地で朝鮮人「慰安婦」の関連資料を直接探し出し、記録としてのみ存在していたミッチーナーの朝鮮人慰安所の所在地を初めて確認するなど、ドキュメンタリー映画としては異例と言えるほどにスケールの大きな内容となっている。

「日帝強占期(日本統治期)」であった1942年初頭、「家族の借金を返済できる」「新しい生活を始めることができる」「負傷兵を世話する仕事」などの言葉に騙され、慰安婦として強制動員され、遠く離れた他国で苦しんだ彼女たち。故郷に帰ることができなかった数多の「ココスニ」たちの痛みは、過去だけではなく現在の痛みでもある。彼女たちに関する記録はすべて残し、忘れないようにしなければならない。そのような課題を抱えて制作された映画「ココスニ」は、悲しい歴史を繰り返さないための、そして、過去・現在・未来のための映画となるだろう。

「ココスニ」は10月公開予定。

WOW!Korea提供

2021.08.11