『梨泰院クラス』が大人気となって、パク・ソジュンの過去の作品も大いにクローズアップされているが、その中でぜひおすすめしたいのが『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』である。パク・ソジュンが不器用だけどワイルドな好青年を演じてとてもいい。
格闘技の選手を目指す
『サム、マイウェイ』でパク・ソジュンが演じるのは、コ・ドンマンという主人公だ。ドンマンは高校生のとき、オリンピックの出場も有望視されていたテコンドーの選手だった。
しかし、一番重要な試合で家族の負債問題のために全力を発揮できず、オリンピックの出場が叶わなかった。この出来事がトラウマになった。
ドンマンはイケメンで好青年なのだが、世間的に見るとダメな男だと見られていた。そんな彼の幼馴染が、キム・ジウォンが演じるチェ・エラだ。彼女はアナウンサーを目指して努力していたが、なかなかうまくいかず落ちこぼれていた。性格は強気で、何でも口にするタイプ。それで、ドンマンにきつく当たってしまう。
それでもドンマンは彼女をよく理解しており、2人は喧嘩しながらお互いにわかりあっていた。
やがて、ドンマンには大きな目標が出てきた。彼は格闘技への夢を捨てきれず、ついに選手としてチャレンジを始めた。エラも諦めかけたチャンスにもう一度果敢にトライする。
そうやってお互いに努力する中で、いがみ合っていた2人の関係が、友情から愛情へと変わっていく。
そういう意味で、若い2人の成長の過程をたっぷりと楽しめるのが『サム、マイウェイ』というドラマだった。
それにしても、格闘技の試合に出場するドンマンの姿が本当にかっこいい。立っている姿も美しいし、激しく戦う場面も迫力満点だ。このように、格闘技のかっこいい選手を演じさせたら、やっぱりパク・ソジュンはピカイチだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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