韓国の新型コロナウイルス第4次流行の影響で、K-POP界にも「赤信号」が灯った。
韓国内で1日あたりの新規感染者数が1300人台を突破する中、業界内でも感染者が発生するなど、歌手たちの活動日程に大きな影響が出ている。ニューアルバム「Summer Queen」のプロモーション活動に飛び回っていた「Brave Girls(ブレイブガールズ)」は、撮影スタッフが感染したことを受け、新型コロナウイルスの検査を受けた。8日に出た検査結果ではメンバー全員が陰性だったが、所属事務所は今回のプロモーション活動を予定よりも早く切り上げることにした。「Brave Girls」は次に発表予定の「Pool Party」のプロモーション活動を準備中だった。
所属事務所は「新型コロナウイルスからアーティストとスタッフを守るという観点から、活動の中断を決めた」としている。
この日、デビュー曲「Vanilla」で活動中だった「LIGHTSUM(ライトサム)」のメンバーも新型コロナウイルスの集団検査を受け、自宅待機に入った。スタッフが感染したためだ。現在、「LIGHTSUM」は検査結果を待っている状況。
新曲「KARMA」で復帰していた「KINGDOM(キングダム)」も、撮影場所に感染者がいた可能性があり、新型コロナウイルスの検査を受けた。9日に検査結果が発表され、メンバー全員が陰性だった。
また、ペク・アヨン、「iKON(アイコン)」のキム・ジファン、「MIRAE(未来少年)」のソン・ドンポらも検査を受け、陰性の結果を受けた。彼らは公演「オンエアー」で共演した「NOIR(ノワール)」のキム・ミンヒョクが新型コロナウイルスに感染したことを受け、検査を受けていた。
ただ、ペク・アヨンは陰性結果が出たが、濃厚接触者に分類されたため、2週間の自宅隔離措置が取られることになった。そのため、ペク・アヨンは今月13日に発売予定だった新アルバムの発売日を延期した。
アイドルグループの場合、放送局内だけでなく、スタイリストやメイクなどのスタッフ、ダンスチームなどが他のグループと重なっていることが多い。感染者や濃厚接触者となった場合、自宅隔離をしなければならず、そうなると予定していた日程に支障が出るため、業界では懸念が広がっている。
このような状況のなか、コンサート準備中の歌手がいる事務所は一層苦しい立場となった。政府が首都圏において、今月12日から25日までの2週間、ソーシャル・ディスタンスを最高レベルの「ステージ4」に引き上げると発表したためだ。
音楽公演は「集会・行事に関する規則」ではなく、「公演場所に関する規則」に拘束される。現行のソーシャル・ディスタンスの指針では、ステージ2~3では座席を飛ばして座ること、「合唱」の禁止など、感染防止対策の規則を守れば、5000人まで観客を入れることができる。だが、ステージ4の場合、夜10時以降の公演が禁止される。
指針では、ステージ4でも開催時間を遵守すれば、公演開催は可能だ。しかし、10日に行われる予定だった「Sing again top10 全国ツアーコンサートinスウォン」は、スウォン(水原)市の「集合制限行政命令」に従い、中止となっており、業界で懸念が広がっている。
WOW!Korea提供