今年6編の作品を披露する非競争部門では、そうそうたる監督たちの新作が「非常宣言」と共に上映される「アイム・ノット・ゼア（I'm Not There）」で「第64回ベネチア国際映画祭審査員特別賞」を受賞し、「キャロル」で米国有数の映画祭で受賞したトッド・ヘインズ監督の「The Velvet Underground」、「スポットライト　世紀のスクープ」で「米国アカデミー賞脚本賞」を受賞したトーマス・マッカーシー監督の「Stillwater」が同部門に招請された。また、「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」の主演で「第68回カンヌ映画祭主演女優賞」を受賞した監督兼俳優エマニュエル・ベルコの新作「DE SON VIVANT」などが招待されて豊かなラインナップを誇る。

「非常宣言」は、公式上映スケジュールと共にカンヌ映画祭公式ポスターと公式スチールも公開した。 「非常宣言（EMERGENCY DECLARATION）」の公式ポスターは、上空の雲の中に飛行する飛行機の姿を盛りこんだ。これに「TAKE YOUR SEAT」という英語のフレーズを180度ひっくり返して挿入したのが印象的だ。「非常宣言」を意味する英語のタイトルは、「座席に座りなさい」という文句が「リアルな航空パニック映画」という韓国初のジャンルとぴったりで関心を引き出す。

「非常宣言」とは、航空機が災害状況に直面したとき、機長の判断によりこれ以上通常の運航が不可能であるため、無条件着陸を宣言するという緊急事態を意味する。

カンヌ映画祭で一緒に公開された公式スチール7種は、説明が必要のない韓国最高の俳優ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン、キム・ナムギル、イム・シワン、キム・ソジン、パク・ヘジュンが引き受けた各キャラクターのビジュアルを収めた。人物ごとに感じられるエネルギーは、「緊急宣言」の中での熱演を期待させる。また、機内と地上まで緊迫と混乱状況に直面したキャラクターたちの表情は、まさに圧巻だ。

「非常宣言」は、「ザ・キング」（2017）「観相師」（2013）などを演出してきたハン・ジェリム監督の新作で、カンヌ映画祭を起点に世界中で公開される。