“多数のアイドルスターを輩出”ハンリム(翰林)芸高に廃校危機…学生&教職員が存続を訴える


アイドルスターを多数輩出した韓国のハンリム(翰林)演芸芸術高等学校が廃校の危機に陥り、学生や教職員らがソウル市教育庁に「存続」を訴えている。

去る18日、ソウル市教育庁によると、先月、教育庁の掲示板には、「ハンリム芸高、ハンリム小中実業高(ハンリム小中実業芸術高等学校)の学生と先生たちを助けてください」という市民請願が投稿され、15日時点で1万人を超える同意が得られた。

「TWICE」ツウィ(21)、ダヒョン(22)、「SHINee」テミン(27)、「Block B」ピオ(28)らアイドルを多数輩出し、「アイドル士官学校」とも呼ばれるハンリム芸高は名は高等学校だが、正規の学校ではなく学力認定の生涯教育施設で、小・中等教育法でない生涯教育法の適用を受ける。

2007年に生涯教育法が改正され、個人運営が不可能となり、改正前の個人設立施設は設立者の死後、法人に転換しなければならない。昨年、理事長が亡くなったハンリム芸高も同法が適用され、法人に転換できなければ廃校対象となる。これによりハンリム芸高は、2021学年度の新入生を受け入れられず、現在の在学生が卒業するまでは継承者により運営される。

廃校危機に陥り、教員賃金をめぐる葛藤(かっとう)も発生した。

自身を教職員と明かす請願者は「学校側からは財政問題を理由にことし1月末、教職員の約40%は無給休職および解雇、残る職員は約30%の賃金削減案を提示された」とし、「これに対し、2020学年度を最後に教師61人のうち21人がすでに学校を去った」と主張した。続けて、「2021学年度が始まると、学校側は再び、45人の教員のうち14人に無給休職および解雇を通達し、残る職員は20%の賃金削減案を提示されている。教員の数は61人から31人の半数となり、その被害はまず学生たちに及んでいる」と強調した。

市民請願に1万人以上の同意が得られ、ソウル市教育庁が回答を出さなければならないが、教育庁の立場でも妙案がないのが現状だ。

WOW!Korea提供

2021.04.20