ステージでは、「隠密に偉大に」のダイジェスト映像が映し出され、ファンはスクリーンに釘づけ。次に本人が再登場し、前コーナーについて「今までの姿は忘れてください」と一言、再び笑いを誘った。
続いて、大きな歓声と拍手に迎えられ、同じ事務所でキム・スヒョンを“ヒョン(=兄)”と慕うイ・ヒョヌが登場。「こんにちは。私はキム・スヒョンさんよりあったかくて、あ、若くてかわいいイ・ヒョヌです」と、日本語であいさつ。最近もドラマのイベントで来日したイ・ヒョヌは、「スヒョン先輩がゲストとして招待してくださったお陰で、こんなにたくさんのみなさんに、あいさつできてとてもうれしいです。今日はスヒョン先輩と一緒に楽しい時間を過ごすことができるので、僕自身も楽しんで帰りたいと思います」と、続けた。イ・ヒョヌについてキム・スヒョンは、「ヒョヌ君は…とても姿勢が正しくて…そして演技者としては先輩ですね。演技では非常に慎重な面がありますが、実際に会ってみると、とってもかわいいでしょ。弾けるような魅力があって、その場の雰囲気を盛り上げ、活気を吹き込んでくれる力がある、僕が大好きな後輩です」と、一言一言噛みしめるように、後輩思いの温かさを表した。
また、イ・ヒョヌは「映画『隠密に偉大に』を通して初めて知り、その前からもいろいろな作品を見てきましたが、直接横でみていると学ぶことが多くて、演技もとても上手で情熱も溢れていて、普段も愉快で面白いし、慎重な面もあったりと、いろいろな姿を持っているので、本当に最高です」と、それぞれ称賛のエールを送り合った。MCが、舞台裏とは違った2人の気配を察して話を振ると「率直にお話ししますと、こういう場所で2人でというのは初めてなので。簡単なインタビュー程度はありますけど。それで完全に凍ってしまった状況っていう感じでしょうか…」とキム・スヒョンが説明。即座に「えっ?何かぎこちないですか?僕はリラックスしていますけど」(笑)とイ・ヒョヌが兄がいる安心感からか、はたまた先輩演技者としての余裕からか逆説を唱えて客席の笑いを引き出し、キム・スヒョンの紹介通りに新風を吹き入れ、会場の雰囲気の盛り上げに一役買った。
プライベートでもお互い時間が合えば一緒に運動したり、食事をしたり、お酒を飲んだり、よく会っておしゃべりも楽しむ2人。イ・ヒョヌはプライベートで見せるキム・スヒョンの素顔を「むしろ映画の撮影現場では、とてもシリアスで真摯な面が多く見られて若干ぎこちないんですが、外で気楽に会うときは、後輩の面倒見もよくて面白いです、とてもとても」と絶賛。
日本での公開日決定が待たれる「隠密に偉大に」は、大ヒットウェブ漫画が原作で公開前から話題が沸騰した映画。その役作りに対しキム・スヒョンは、「僕にとって全てが初めてでした。初主演、激しいアクション、そして北朝鮮の方言もマスターしなければならないし。さらに先輩としてひっぱって行く役なのでプレッシャーも大きかったと思います。そうした大きな宿題を抱えてたくさん準備しなければならないとの思いでした」と、臨んだ姿勢を熱弁。イ・ヒョヌは「先ず、ファンとして楽しく見ていた作品でしたので、僕が運よく出演できて、頑張ろうという意欲がありました。共演のキム・スヒョン先輩、パク・ギウン先輩、ソン・ヒョンジュ先輩など、みなさん演技がとても上手なので、僕も頑張らなければという焦りもありました。僕にとって意味のある、とても楽しい作品でした」と、振り返った。
さらに、準備されたいくつかのシーンをファンとともに観ながら、ウォン・リュファンがバカな役を演じる任務を遂行する中で、1日3回階段から転げ落ちたり行動に関する任務があったことや、 寒い季節に水を被るイ・ヒョヌのハイライト・シーンでは、シャツの濡れ具合や角度による傷の見え方で何度も撮り直しこだわった重要なシーンだったことで、撮影を見守ったキム・スヒョンにとっても勉強になったなど、撮影秘話を交えて役者魂を覗かせながら見どころを紹介。撮影に入る5ヶ月前から、アクションシーンに関わる俳優がアクション・スクールに一緒に通って基本的な技の訓練をしたことも添えた。
イ・ヒョヌは予定に無かった「キヨミソング」をファンにプレゼントし会場も一緒に楽しみ、映画「隠密に偉大に」のOSTから、頑張って生きていく青春を礼賛するフォークロック曲「青春礼賛」を披露しトークコーナーを飾って、一旦退場。
ステージでは、キム・スヒョンが「今日昼に、バドミントンの店に行ってラケットを買いました。それで気分が良くて、記念品になるんじゃないかと、シャトルにサインしました」と、サプライズで準備したシャトルがなくなるまで、 趣味のバドミントンのスマッシュを会場に向けて華麗なフォームで打ち、ファンにプレゼントした。
イ・ヒョヌが再登場し、キム・スヒョンと2チームに分かれて3人ずつ選ばれたファンによるクイズコーナーがスタート。「ドリームハイ」のキム・スヒョンの役名、リュファン愛用のジャージの色、イ・ヒョヌ出演「勉強の神」の原作名など三択クイズで対決。1点差で優勝したヒョヌチームに、サイン入りTシャツ、サイン入り写真、サイン入り韓国版「太陽を抱く月」15枚入りDVDBOXなどの豪華賞品が握手とともにプレゼントされ、会場から大きな歓声が上がった。
「不足な点があって、すいません。みなさん、いかがでしたか、 楽しかったですか。この冬に新しく出演する『星から来た男』に多くの期待と関心を寄せてください。また『星から来た男』でみなさんにごあいさつできるよう一生懸命頑張りますので、みなさん温かく見守ってください。また、すぐお目にかかります」と、一旦終了。
鳴り止まぬ拍手に声援が重なり、キム・スヒョンが再登場。雨が降る街で叶わぬ2人の愛を胸深く想うという、イ・ムンセの「雨の中で」を切なくしっとりと情感たっぷりに熱唱。
記念撮影の後、「前回のファンミーティングでは、余裕をもってみなさんを見られたらと思ったんです。が、やっぱり慣れなくて、すいません。楽しかったですか。新しいドラマを通して、またお目にかかります」と、キム・スヒョンはファンと再会を約束して、別れを告げた。
同ファンミーティングは、翌6日(日)に神戸国際会館でも開かれ、キム・スヒョンが日本の秋でも輝いた。
photo:(c) Digital Adventure
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
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