韓国の人気俳優ペ・ヨンジュン(36)が、韓国政府の「韓国料理世界化推進団」に参加することになった。
東京で韓国レストランを経営しており、食に対するこだわりに白羽の矢が立った格好。
“ヨン様”パワーで韓国料理を“世界5大料理”に引き上げたい考えだ。 韓国料理を世界に売り込め--ヨン様がメンバーとして選ばれた「世界化推進団」は、文化・芸能、農業関係者や学者などで構成。
国と民間が一体となり、韓国料理のイメージアップや専門家育成、海外進出を図る。
日本での韓流ブームをけん引するヨン様は06年8月、東京・白金に自らプロデュースする韓国伝統料理店「高矢禮(ゴシレ)」をオープン、08年9月には名古屋市に2号店となる「高矢禮 火(ファ)」を開店させた。
さらに、セブン―イレブン・ジャパンと共同開発した「高矢禮弁当」は、16種類の伝統料理を詰め込み2500円という高額だったが予約が殺到。
韓国政府も海外で成功したヨン様の“経営手腕”に注目しており、今後は積極的に提言していくとみられる。
共同電によると、韓国の国家ブランド価値を高めるため、文化面で影響力を行使する「ソフトパワー」の強化に力を入れる李明博大統領の方針を受け、2017年までに「韓国料理を世界5大料理の1つにする」(関係者)のが目標だ。
李大統領の金潤玉夫人が「名誉会長」として推進団を全面支援する。
日本では「焼き肉」「キムチ」などのほか、トウガラシを多用した「辛い料理」のイメージがある韓国料理だが、実際には「薬食同源」の思想が強く、多くの食材を食べることが健康的だとされている。
そんな“健康面”を強調しながら、代表的なメニューの調理法を6カ国語で世界に紹介したり、日米やフランス料理学校と提携し韓国料理の講座開設も進める。李政権は、日本が日本大使・総領事公邸に料理人を置いて外国要人らに日本料理を振る舞うなど「料理外交」で成果を挙げているとして、米英など9カ国の韓国大使館に韓国料理の料理人を派遣する事業を昨年から始めている。