◆チ・ガンウを演じたイ・ドンゴンさんと共演していかがでしたか?
キム・ミョンス:ドンゴンさんは制作発表で司会の方が言われたように、韓国の“面白い俳優トップ3”に入る方です。本当にユーモアセンスが抜群なんですよね。本作の撮影中は、たくさんの方が現場の雰囲気を盛り上げてくれましたが、ドンゴンさんはいつも面白くて愉快でした。劇中ではシリアスな役なのに、実際の性格は全然違います。共演できて楽しかったです。とにかく話が面白いんですよ。
◆天使報告書を書いていましたが、日常生活で日記やメモをよく書くほうですか?
キム・ミョンス:メモはよくしますね。仕事もプランに沿ってこなすのが好きなので、メモやスケジュールの管理は常にしています。
◆ダン天使と呼ばれるご心境は?
キム・ミョンス:ファンの方々がダンのことをいろんな愛称で呼んでくださったのは僕も知っています。中には“ヨンソの殺し屋”というものも(笑)。紹介しきれないほどたくさんあります。可愛らしいものもありましたね。でもいろんなあだ名で呼んでもらえるのは、それだけダンが愛されているということなので、とてもうれしかったです。
◆演じられていてご自身が一番ときめいたシーンは?
キム・ミョンス:ときめいたシーンというと…ちょっと違うかもしれませんが、僕はナレーションの場面が好きでした。ダンが報告書を書きながら、裏で語るシーンです。ファンの方にも言われましたが、まるでピーター・パンの世界を再現したような、丸い窓のある部屋に座って報告書を書く場面は、かなり人気がありました。僕にとってもダンがナレーションで語りながら、報告書を書いている姿が一番印象深いですね。
◆アドリブなどありましたか?それはどんなシーンですか?
キム・ミョンス:セリフもリアクションもアドリブはたくさんありましたね。はっきり言ってこのドラマの半分はアドリブだと言えます(笑)。セリフを生かしつつ、表現を加えるのがアドリブです。監督も柔軟な方だったので、やりやすかったですね。実は撮影が始まる前の段階で、監督と役柄について何度も打ち合わせをしました。それもあってか撮影に入ってからは、常に監督は僕の考えを尊重してくださり、受け入れてくださったんです。おかげでリラックスして演じられましたね。
◆クランクアップ後は、すぐに役から抜け出せるタイプですか?ある程度は引きずってしまうタイプですか?
キム・ミョンス:普段から役を引きずるタイプですが、本作は特に長引きましたね。濃密な恋愛ドラマでしたし、現実にないものを作り上げて演じた作品でした。天使は実在しないので、その分思い入れがあります。
◆挿入歌を歌われたご感想は?
キム・ミョンス:「君を描く夜」という曲を歌いましたが、その歌詞やメロディーにはダンのヨンソへ対する様々な思いが込められています。音楽監督が他にも何曲か候補を挙げてくださいましたが、どれも名曲ぞろいだったので、かなり迷った末にあの曲を選びました。もちろん「君を描く夜」はすばらしい曲ですが、他の共演者の方々もこのドラマの挿入歌は全部いいと言っていました。ですから視聴者の方にも音楽でも満足してもらえたようです。演技やストーリーを褒めてもらえるだけでなく、挿入歌が好きだという声もよく聞きました。
◆本作の見どころを教えてください。
キム・ミョンス:見どころを紹介するならば、先ほどもお話ししましたが全てが見どころです。明るく無邪気で子供のようだったダンが、愛を知って成長するところが大きなポイントだと思います。題名も「ただひとつの愛(韓国語でダン、ハナエサラン)」ですし、ダンがたったひとつの愛を貫く過程が見せ場ではないでしょうか。映像も音楽も楽しめるので、期待していただきたいです。
◆ダンを演じてご自身の変化した部分は?
キム・ミョンス:ファンタジータッチの恋愛作品は初めてでした。感情が高ぶるシーンも多くて、とにかく涙を流す場面が何度もあり、後半は常に泣いていましたね。大声で号泣するシーンも多かったので、最後のほうは涙が枯れて出てこなくなりました。でもその時に学んだんです。涙が流れなくても、泣くより悲しく見えるんだなと。前半の明るい役柄も初挑戦だったので、演じていて勉強になりました。いろんな面で学ぶことが多い、俳優として大きく成長できた作品でしたね。
◆日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
キム・ミョンス:日本のファンの皆様、会えなくて寂しいです。こうして映像を通してお話しするばかりですが、いつも皆様を思っています。直接声を届けられなくてとても残念ですが、もう少ししたら皆様に喜んでいただけるよう素敵な作品と共に会いに行きますので、「ただひとつの愛」を見ながら待っていてくださいね。愛してます。ありがとうございました。
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