◆本作に出演を決めた理由は?
キム・ミョンス:「ただひとつの愛」に出演を決めたのは、ダンという役柄に魅力を感じたからです。脚本を読んだ段階で性格や言動の細部に至るまで、すぐにイメージが湧きました。天使という設定は国内外問わず珍しいので不安もありましたが、俳優として新たな面をお見せできると思い、出演を決めました。
◆初めて脚本を読んだ時の感想は?
キム・ミョンス:最初に脚本を読んだ時、初めて内容を見た時にキム・ダンという人物は愛の神“エロス”がモデルだと思いました。子供のような性格の彼が、物語の展開と共に愛を学んでいくことで大人の男へと成長していきます。そういうダンの変化が、後半にかけてストーリーが進展する中で、巧妙に描かれていたので出演を決めてよかったと思いました。
◆ご自身から見たダンの魅力とは?
キム・ミョンス:彼の性格は、作品全体を通して見ると最初は子供のように無邪気で可愛らしくて、とても純粋なんです。でも記憶を取り戻して愛することを学び、過去を受け入れることで、落ち着いた大人の男に成長します。まずはそんなセクシーともいえる姿が大きな魅力ではないかと思いますね。それに彼と他の人物との関係も面白いんですよ。ヨンソといる時は彼女にだけ見せる面があり、フやガンウといる時も見せる印象が違うんです。そんな様々な面を持つキャラクターなので、そこが本作の魅力でもあると思っています。
◆天使を演じるためにどんな役作りをしたのでしょうか?
キム・ミョンス:役作りでしたことといえば、最初の頃のダンは身振りも派手ですし、性格も登場人物の中で1人だけ浮いているような感じです。天使なので姿も見えないし、一人芝居をしているような感覚でした。なので、漫画をたくさん読みましたね。ある意味現実離れした表現を参考にして、天使のイメージに重ねることで、ダンという人物像を作り上げたんです。それに、序盤の明るく純粋な面を強調してこそ、後半のシリアスな展開が生きると思いました。ダンの変化した姿を効果的に見せるためには、序盤の演技が重要だと感じたので、多くの作品を見ました。身振りの大きなキャラクターを見つけて、漫画や映像作品を通して分析しながら芝居を練りました。
◆イ・ヨンソを演じたシン・ヘソンさんと共演されていかがでしたか?
キム・ミョンス:ヨンソを演じられたヘソンさんとは、撮影前に初めて会った時からすごく気楽に話すことができました。彼女とは出身地が同じたったので、好きな食堂やカラオケ店、彼女の出身校も知っている所でした。身近な場所の記憶を共有できたので、その分親しくなれたし気楽に接することができました。撮影も順調でしたね。もちろん過去に共演した方々とも楽しく撮影はできましたが、今回は特にぶつかり合う仲というか、大型犬のダンがヨンソに襲いかかるかのような…(笑)。後半では守る場面もありますが、そういう間柄を自然に表現できる信頼関係を最初から築けました。それに彼女はとても明るくて楽しい方なので、多くのことを学びましたし感謝しています。何と言うべきか、簡単に言えば友達のような感じでした。僕よりも3つ年上なのですが、撮影中もよくふざけ合っていましたし、こんなにも相手役の女優さんと打ち解けられたのは初めてです。そういう面で新鮮でしたね。会えばずっと雑談をしていました。とても愉快な方です。
◆ダンから見たヨンソの魅力とは?
キム・ミョンス:ダンにとってのヨンソの魅力は…普通の人は彼が見えませんよね。でも彼女には気づかれることで興味を覚えて、そこから恋愛感情が生まれます。後半で記憶を取り戻した時には、ヨンソとの過去の縁も明らかになりますが、ダンは彼女に惹かれざるを得ないんです。そういう展開とはいえ、あらがえない運命というか…特別な相手なんですよね。
◆では、ご自身が思うヨンソの魅力は?
キム・ミョンス:僕から見た彼女の魅力は…冷たいようで実は面倒見のいい所が一番の魅力ではないかと思いますね。ツンデレなんです。
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