余韻が凄くいい
このドラマを途中でやめてしまったら、本当にもったいない。逆に、見続けていると、どんどん気持ちが変わってくる。
とにかく、第4話くらいからグングン引き込まれていき、終盤になると、「これほどの傑作は滅多にない」と思えるようになってくる。
特に、名場面が目白押しで展開が素晴らしいのだが、ドンフンが常務昇格面接でジアンを必死に弁護するシーンには本当に泣けた。彼が必死にジアンをかばうところは、人間の優しさと強さが同時に出ていた。
だからこそ、あれほど感動的な場面になったのだ。
そして、圧巻なのは、全16話の中で第14話から第16話までの終盤だ。
脚本のスケールが大きくて、演出の創造性が豊かで、俳優の演技力がみんな素晴らしかった。それゆえに、クライマックスまで息詰まる展開が維持できたのである。とにかく、見終ったあとの余韻が凄くいい。
その余韻はずっと心を温かくしてくれる。
もしも、『マイ・ディア・ミスター』をまだ見ていなければ、ぜひ次の視聴リストに加えてほしい。
文=康熙奉(カン・ヒボン)