「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.152「次に見るなら『マイ・ディア・ミスター』」

主演はイ・ソンギュンとIU

今までたくさんの韓国ドラマを見たが、『冬のソナタ』と並んで最高の傑作だと思っているのが『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』である。すでに見てから時間が経つが、ますます、その良さが心にしみてくる。

前向きになれるドラマ

『マイ・ディア・ミスター』では、苦難を抱えた2人の主人公にどんどん感情移入してしまう。
IUが演じるジアンは、父が残した借金でどん底の生活に陥り、派遣社員をしながら障がい者の祖母の面倒を見ている。
一方、構造エンジニアのドンフン(イ・ソンギュン)は社内で左遷させられて、仕事で行き詰っていた。
そんなドンフンがジアンと出会ってから不思議と生きる希望を見出していく。また、ジアンのほうもドンフンに惹かれながら、それまでの人生で味わったことがない優しさに触れていく。

こうして、2人はお互いに生きるきっかけを見出していく。
そういう意味では、少しずつ前向きになれるドラマなのだが、最初の第3話くらいまでは本当に内容が重苦しい。
そのせいか、序盤だけでこのドラマを見るのをやめてしまった、という人が意外と多い。その気持ちはわかる。やはり、あんなに重い展開だと見るのがつらくなってしまう人もいるはずだ。
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2021.02.27