兵役対象者の場合、徴兵検査で持病や精神面などを理由に4級の判定を受けると、社会服務要員となって軍務の代替服務をする。この場合、勤務するのは公的機関である。役所や福祉施設などだ。
どんな勤務状況なのか
社会服務要員としての兵役。各師団に配属されている兵士たちとの一番の違いは、自宅から通勤できるということだ。
平均的な勤務は午前9時から午後6時まで。昼食時間の1時間を除いて1日8時間勤務というのが原則である。
そして、残業はほとんどないので午後6時過ぎには退勤できる。
つまり、午前8時半ごろに出勤して午後6時半ごろに退勤するというのが、一般的な社会服務要員の毎日である。
顔と名前が知られているスターが電車で通勤するというわけにもいかないだろうが、自宅から通えるというのは精神的にも大いに助かる。
なお、退勤後の夜に友人たちと食事に行ったり、酒を飲んだりすることは可能だ。
1週間の勤務は40時間というのが原則になっていて、土曜日と日曜日は休日となる。休暇も2年間で31日間もらえる。
一方、社会服務要員が勤務する職場の人たちは、給料で生活しているわけなので相応の金額をもらっているが、社会服務要員はあくまでも兵役なので、現役兵として各師団に配属されている兵士たちと同じ給料になっている。
その金額は、30万ウォン(約3万円)から40万ウォン(約4万円)くらいである。この他に、通勤費と食費が支給される。食費の額は6000ウォン(約600円)くらいとなっている。
芸能界で忙しく活動してきた人にとって、社会服務要員の期間は意外と時間的な余裕が生まれるので、復帰後のビジョンをじっくり考えることもできる。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
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