「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.149「三大悪女の最期とは?」

大評判の美女

鄭蘭貞は尹元衡の妾となり、その紹介で文定王后と会い、気に入られて「悪の手先」となった。
さらに、尹元衡と共謀して彼の妻を毒殺し、その後釜にすわった。念願だった尹元衡の正妻となった鄭蘭貞は、地位を利用してさらに大きな悪事を働いた。しかし、文定王后が1565年に世を去ると、後ろ盾を失い、最後は自殺に追い込まれた。
三番目は、一番有名な張禧嬪(チャン・ヒビン)だ。

彼女は若くして王宮の女官となったが、大評判になるほどの美女だった。
その美貌によって19代王の粛宗(スクチョン)に見初められた。しかし、張禧嬪は粛宗が想像もできないほどの魔性を持っていた。
1688年に粛宗にとって初めての王子を産むと、彼女の上昇思考は天にものぼるほどであった。結局、粛宗は正室であった仁顕(イニョン)王后を離縁して張禧嬪を王妃に昇格させた。
しかし、粛宗の心変わりまでは張禧嬪も見通せなかった。結局は再び側室に降格になり、最後は死罪になってしまった。
このように、三大悪女はみんな悲惨な最期を遂げた。因果応報だったわけだ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

2021.02.06