「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.149「三大悪女の最期とは?」

朝鮮王朝の三大悪女と聞いて、すぐに三人の名前が出る人は、韓国時代劇が相当好きに違いない。彼女たちは時代劇の「負のヒロイン」であるが、そんな悪名高い有名な三大悪女を順に見ていこう。

二人は妓生出身

張緑水(チャン・ノクス)は、妓生(キセン)として宴席で歌を披露しているときに、くちびるを動かさなくても美しい声を響かせるという特技があった。これが客に大いに受けた。
噂を聞いた10代王・燕山君(ヨンサングン)が彼女を呼びつけた。よほど気に入ったのか、すぐに側室にした。
それ以後、張緑水は宮中でやりたい放題で、国家の富を私物化した。浪費の度が過ぎて、王朝の金庫が空になるほどだった。
最後に斬首となったのも自業自得と言える。

続いて、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)について。
彼女も妓生だったが、宴席で人間をよく観察した。それは、出世の見込みがある人物を見極めるためだった。
その末に目をつけたのが尹元衡(ユン・ウォニョン)だった。
彼は、文定(ムンジョン)王后の実弟である。文定王后といえば、11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の正室だ。そんな文定王后に引き立てられて、尹元衡も高級官僚になっていた。

(2ページに続く)

2021.02.06