2月14日のバレンタインデースペシャルイベントからはじまり、日本のバンドとの対バン形式ライブを含め、7日間 8公演が行われた「 ROYAL PIRATES JAPAN LIVE HOUSE TOUR 2015 」。
ツアー最終日である2月20日は東京・ライブハウス初台DOORSで単独公演 「ROYAL PIRATES SPECIAL LIVE」が、開催された。
MOONの「Are you ready~?」の掛け声とともにはじまったライブは、JAPAN 1st Album タイトル曲である「Shout out」で、幕を開けた。8公演の最後であるこの日は、曲中の「Shout Out~♪うぉ~うぉ~♪」を一緒に歌うことや、掛け声の「ヘイ!」もファンには慣れたものである。
背後からのスポットライトに3人のシルエットが浮かび上がり、始まった「ソウルの田舎者」。
MOONの「ダンスタイムだよ!ダンスしなきゃだめ!」の言葉に応えるように、体をゆらして聞いている「Koi ni ocite」
3曲おわったところで、日本語での簡単な自己紹介。そして、日本語、韓国語(通訳さんの日本語訳あり)、英語が入り乱れるMCへ。日本語の苦手なJAMESは、「お久しぶりです」と言って、MOONに、「毎日会ってたじゃん」と日本語で突っ込まれるが、ニコニコと天使の頬笑み。
この日が今回のライブツアー最終日であることを「寂しい」と言っていたMOONから「4月18日には、ライブがあるから、来てください。2回あるから!」とうれしい報告にファンから歓喜の声が上がった。
MOONの「小さいライブハウスで毎日会ったことは、親近感がわき、一人一人にハグしたい気持ちだけど、(それをしてたら)ライブが終わっちゃうから…『On my mind』を」との言葉で、ライブ再開。
はじめて書いた大好きな曲と紹介していた「Disappear」は、ファンも、メンバーもエンジン全開でヘッドバンギング。
MOONとSOOYOONが退場し、「今回のために、特別に準備しました。ぜひ日本でやってみたかった曲です」とJAMESのソロは、ピアノの弾き語り。「ボーカルは、イマイチかもしれないけど」と謙遜していたJAMESだが、話すときの声よりも少し高く、透明感のあるその歌声は、それまでの会場の雰囲気を一瞬で変えてしまった。JAMESの歌声にうっとり聞き入るファン達。歌が終わると、ファンの感嘆の声がライブハウスの静けさを破っていた。
次のSOOYOONソロステージは、ギター弾き語り。SOOYOONの日本語の発音は日本人だと言ってもだれも疑わないほど完ぺきで、声量があり、ヘビーで身体の中心にズドンとくる歌であった。二人のソロステージが終わってステージに戻ってきたMOONに「なんで(二人は)歌手してない?」と言わせてしまうほどの実力であった。
3年前アメリカにいるときに書いたという「Streets」は、MOONのギター弾き語りから始まり、物悲しく、雨の街をさまよい歩く人の姿が目の前に浮ぶ。
「YOUTUBE時代にカバーしていた曲で『Circus』という曲があるんですが」とMOONが紹介するとこの曲を待ち望んでいたファンから「きゃ~~」と声が上がった。「ロックンロールしましょう!」で曲がスタートすると、ファンの体は自然と上下に動いていた。
「Stockholm syndrome」は、MOONの煽りから始まり、ライブ終盤に向け、その妖艶なメロディと、赤と青のライトの点滅によって、ファンのボルテージを押し上げた。
メンバーの呼吸が整わないうちに、「最後の曲です」と「Super natural」へ繋ぐとファンは、飛び跳ね、ペンライトやこぶしを振り上げ、メンバーは、腰から折れるほどの激しいヘッドバンギングで盛り上げるとライブハウスの雰囲気は最高潮に達した。
アンコールの声に、ステージに戻ってきたメンバー達。
「今回いろんなライブハウスで毎日ファンの皆さんと会えて、楽しかったし、うれしかったし」と話し始めるMOON。
JAMESは「3人はツアーをしたことがなかったんです。こんなに楽しかったことは、ありません。本当に特別な思い出になって、死ぬまで忘れないと思います」との言葉に、同じ思いを共有しているファンから歓声があがる。
SOOYOONは「また来るから。日本語も、もっと勉強してくるから」と約束し、ライブがあと2曲であることを惜しむMOONは、「(今回のツアーが終わってしまうのは)寂しいですね、当分の間(みなさんに)会えないから、会いたくなると思います」と、再度ファンに気持ちを伝えていた。
「You」の軽快な音が流れると、手拍子で答えるファンにMOONが「you~♪」と歌うと、ペンライトや、指で、メンバーを指さすファン達。その顔は穏やかで、笑みがこぼれていた。
ハードな前奏からはじまった「Drawing the Line」。
MOONが、観客にジャンプを促すと、隙間がないながらも、音楽に身を任せ、ジャンプしていたファン達。
ライブ中、終始ドラムセットの椅子から飛び跳ねるように演奏していたSOOYOONであったが、最後は、勢い余って、ドラムスティックが手からすっぽ抜け、飛ばしていた。ライブの初めからタンクトップで演奏していたSOOYOON、最後まで、風邪気味とは、微塵も感じさせない熱いステージを届けた。
ステージに再登場した彼らは、その達成感から清々しい表情でフォトセッションのカメラにアピールしていた。
最後には、ライブに足を運んでくれたファン一人ひとりと、しばしの別れを惜しむように握手し、見送った。
今回は、 全8公演全てを鑑賞できる “ALL DAY参加チケット”も用意され、連日彼らのライブに足を運んだファンも多い。対バン形式ライブのおかげかライブハウス常連と見受けられる中年男性ファンの姿も見られ、ライブの質を高めていた。
「1週間、重い荷物を運んでくれたりと苦労してくれたスタッフさん、この1週間ぼくたちと一緒にライブをしてくれたファンの皆さんにも拍手してください」と感謝の気持ちを言葉にするメンバー達。
その優しさ、確かな演奏技術、MOONの歌声に魅了されるファンは、今後も増え続けるであろう。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
ROYAL PIRATES 日本公式サイト http://www.royal-pirates.jp/
≪次回ライブ≫
2015年4月18日(土)「Next Breakers Meeting in Tokyo」原宿アストロホール
1st Stage 14;00~ 2nd Stage 18;00~
2月21日より、ROYAL PIRATES公式サイトにて、予約受付開始予定