「オフィシャルインタビュー」“パク・ユチョンの新しい姿を浮き彫りにしたかった”「スリーデイズ〜愛と正義〜」シン・ギョンス監督

「スリーデイズ〜愛と正義〜」シン・ギョンス監督オフィシャルインタビュー

韓国を代表するスター、パク・ユチョンが主演する最新作「スリーデイズ〜愛と正義〜」が2015年3月4日より発売、レンタル開始となる。同作は制作費100億ウォンをかけ「国家の陰謀」と「危険な愛」に挑む本格サスペンス・ラブストーリー超大作となっている。

この度、「スリーデイズ〜愛と正義〜」を手掛けたシン・ギョンス監督のオフィシャルインタビューが届いた。

 

−「スリーデイズ〜愛と正義〜」を演出するようになったきっかけを教えてください。またこのドラマは大統領暗殺を題材としたドラマですが、ドラマのストーリーや企画はどのように作られたのですか。また、監督のアイデアはかなり反映されているのでしょうか。
演出をするようになった契機は、まずは脚本家のキム・ウニさんのアイデアが興味深かったからです。大統領を暗殺するという話に惹かれました。しかし、大統領が暗殺されるというストーリーは荒唐無稽なものなので、できるだけリアリティーを持つように、作品の準備段階においてもドラマ序盤のストーリー展開において心を砕きました。そういった作品にできるだけリアリティーを持たせようとした細かな部分は、私のアイデアが反映されていると思います。

 

−脚本は「サイン」や「ファントム」などを手掛けてサスペンスものには定評のあるキム・ウニさんですが、キム・ウニさんとの作業はいかがでしたか。
ユーモラスで、キラリと光るアイデアが多い方なので、仕事自体はとても楽しかったですね。しかし、ストーリーの背景となる政治的な部分、韓国社会の経済的な状況などの部分は、ドラマの流れに合うように、よりリアリティーが感じられるように、作り込んでいく作業はとても大変でした。

 

−主役のキャスティング(パク・ユチョン、ソン・ヒョンジュ、パク・ハソン、ソ・イヒョン、チャン・ヒョンソン、チェ・ウォニョン、ユン・ジェムンら)はどのように決まったのでしょうか。彼らを選んだ理由を教えてください。
パク・ユチョン=今までのドラマでは見せたことのなかった強い男らしさを前面に引き出して、彼の新しい姿を浮き彫りにしたかったですね。
ソン・ヒョンジュ=大統領の役は彼以外考えられなかったです。彼が俳優としてどのように歩んできたかや、同じドラマに出演する俳優たちやスタッフたちへも細やかな気配りを忘れない献身的で誠実な俳優であることもよく知っていたので、このドラマの大統領役に最もふさわしいと考えました。
ソ・イヒョン=以前から好きな俳優でした。絶対に一緒に仕事をしてみたかったんです。
パク・ハソン=骨身を惜しまず、献身的な態度で撮影に臨む姿が美しかったですね。
チャン・ヒョンソン=ハクチョン劇団の「地下鉄1号線」という作品に出ていた時から知っている俳優で、当然、この役もうまくこなしてくれるだろうと信頼していました。彼がこれまで演じてきた役柄とはまったく異なるキャラクターでしたが、また違った姿を見せてくれるだろうと信じていました。
チェ・ウォンヨン=最後にキャスティングが決まったのですが、最初のミーティングときからとても礼儀正しかったですね。その礼儀正しさや彼の外見やスタイルから伝わってくるダンディーな雰囲気から、彼ならではの悪役の姿を生みだしてくれるだろうと予感しました。
ユン・ジェムン=彼が持っている狂気、意外性、こういうものが大統領役を演じるソン・ヒョンジュとうまく調和してドラマを作り出してくれるだろうと考えて、かなり積極的にキャスティングしました。

 

−パク・ユチョンは本格的なアクションものは初めてで、大統領を警護する警護官役という難しい役でしたが、主役を任せるにあたって彼に期待したことや、実際の彼の演技を見て感じたことはありますか。
ダンスの経験があるからなのか、アクションシーンを演じる能力には本当に驚かされました。 誠実で礼儀正しくてすばらしい俳優ですね。キャラクターやキャラクターの置かれた状況をすぐさま理解して役を演じきる瞬発力や心理表現にも優れていました。ドラマ撮影が進んで撮影に慣れてくると、本当に警護官そのものという感じになっていきました。

 

−スーツ姿が多いドラマですが、パク・ユチョンのファッションが話題となったと聞きました。配役の衣装について気をつかった点や、注目してほしい点はありますか。
このドラマはスーツ姿やユニフォーム姿が注目されるドラマと言えるでしょうね。撮影前、2か月あまりをかけて警護官役のオーディションを行いました。オーディションで警護スーツのよく似合う俳優たちを選んで、選ばれた俳優たちには1か月余りの間、アクション指導を受けてもらいました。衣装はやはり、着る人がカッコよくないといけませんから……。

 

正義感あふれる若き警護官のハン・テギョン(パク・ユチョン)と、思慮深い大統領(ソン・ヒョンジュ)というキャラクターの対比がドラマをより面白くしていると思いますが、この対比はかなり意識して演出されましたか。
大統領警護官は24時間、生死の岐路に立っています。そして大統領を警護するにおいては、ほんのわずかな疑いも抱いてはいけません。警護官という仕事に命をかけていたテギョンが、父の死に遭遇したことによって、それまでの信念や仕事に対する倫理感が揺らぎはじめ、大統領に対して疑いを持ちはじめます。
真っ白い紙のように純粋だった青年が、一度は失った自身の信念を取り戻して人間として成長していく物語を描く上では、テギョンと大統領には明確なコントラストが必要でした。最初から彼らが一つになってもいけなかったし、テギョンが否定しようとする大統領が、あまり悪人のように見えてもいけませんでした。そのためには、やはりソン・ヒョンジュが演じる苦悩する大統領が必要でした。そして彼らの対比がより明確になるように演出しようと腐心しました。

 

−冬場の野外ロケが多く、苦労も多かったと思われますが、現場の雰囲気はどうでしたか。キャストとの印象に残っているエピソードなどはありますか。
現場はいつも暖かで和気あいあいとしていました。寒さに凍えて大変な撮影も多く、ケガをしてしまう場合もたびたびありましたが、俳優たちがスタッフを気づかってくれましたし、やはりスタッフたちも、また、献身的に撮影に臨みました。 撮影も高難易度のものが多く、冬だったので、雪も問題になりました。雪が映らないように撮影地を移動する必要があったんです。たとえばポウォン役のパク・ハソンが電信柱から落ちるシーンの撮影は、京畿道の一山にあるスタジオの運動場でCG用の撮影を行い、本撮影は慶尚北道の亀尾で、追加撮影は雪のなかった慶州で行いました。大統領役のソン・ヒョンジュさんも今回は大統領役なので、動き回らなくていいと期待していたようでしたが、大統領が逃げ回るというストーリーだったので、慶尚北道、全羅南道、忠清北道と各地を転々と撮影することになってしまいました。

 

−ヤンジン里事件の銃撃戦のシーンや狭い列車内でのアクションシーンはとてもリアルで迫力もあり、監督もこだわって撮影したのではないかと思われますが、撮影で苦労した点や、撮影秘話があれば教えてください。
2つの撮影はドラマの核心となるシーンで、撮影監督、武術監督、CG監督と共にアクションの絵コンテ作業から進めました。絵コンテに基づいてペ・ジェイル武術監督が、現場撮影の前に武術チームと事前撮影を行って準備をしてくれました。残念なことにペ監督は事情があって、列車のアクションシーン以降は降板してしまったのですが、とても尽力してくれましたし、後を引き継いだパク・チュチョン武術監督は、とても的確にこのドラマに合ったすばらしいアクションを演出してくれました。秘話といえば、ヤンジン里の銃撃戦のシーンまでで、このドラマのために準備した模擬弾丸の7割以上を使い切ってしまったので、後々後撮影には困ってしまいました。

 

−監督にとって「スリーデイズ〜愛と正義〜」はどのような意味をもつ作品となりましたか。
朝の連続ドラマで、メイン演出監督として一人立しました。ドラマミニシリーズとしては初めての作品です。今一つだな、もう少し何とかしたかったなという部分もあるのですが、本当に精いっぱい、一生懸命に作り上げました。でも、私がもう少し努力して、うまくやっていたら、もっといいドラマになっていたのではないかと思うと、作品に申し訳ない気もします。

【2015年3月4日(水)発売】
■スリーデイズ〜愛と正義〜 DVD&Blu-ray SET1 【特典映像ディスク&オリジナルサウンドトラックCD付き】
¥25,000+税
★レンタルDVD 同時リリース Vol.1〜 Vol.6

 

【2015年4月2日(木)発売】
■スリーデイズ〜愛と正義〜 DVD&Blu-ray SET2 【特典映像ディスク&劇場版DVD付き】
¥25,000+税
★レンタルDVD 同時リリース Vol.7〜 Vol.12
☆同時レンタル開始 「スリーデイズ〜愛と正義〜パーフェクト撮影メイキング -愛する人たちへ-」Vo1.13〜16

 

豪華アーティストの歌声で、あの名場面がよみがえる!オリジナルサウンドトラックのみでも発売!
■スリーデイズ〜愛と正義〜オリジナル サウンドトラック
2015年3月4日(水)発売 ¥3,000+税

発売元・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
(C)2014 SBS

公式サイト:http://kandera.jp/sp/3days-movie/

WOW!korea提供

2015.02.19