「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.146「時代劇『私の国』が面白い!」

最近の人気がある時代劇というと『100日の朗君様』や『王になった男』といった作品の名があがる。今の韓国では常に新しい視点を持った時代劇が制作されているが、その中で注目したいのが『私の国』である。

正統派の時代劇

『私の国』は、時代背景で言うと、高麗末期から朝鮮王朝建国当時のことを描いている。
この時代を取り上げた時代劇は、『龍の涙』や『六龍が飛ぶ』など本当に多い。やはり、時代が大きく動く激動期であり波乱万丈な出来事が多いので、必然的にドラマの題材としてよく使われているのだ。
そういう過去の作品と比べても、『私の国』は歴史的な事実に裏付けされた正統派の時代劇だと言える。

さらに、イケメンの人気俳優が顔をそろえている。そんなキャストが縦横無尽に動いて、活気あふれる内容となった。
実際、ドラマは、激しく動いた時代に信念を持って「私の国」の建国に燃える人たちをスリリングに描く。
内容的には政治的な闘いがメインとなるが、様々なエピソードが重層的に織り込まれていて、ロマンチックな恋も抒情的に登場する。そういう意味ではアクションとロマンスが並立する時代劇だと言えるだろう。
本当に各場面が多彩で飽きさせない。
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2021.01.16