新型コロナウイルス感染拡大により低迷している韓国映画界の中で期待されている作品の一つとされる映画「新感染半島 ファイナル・ステージ」に出演した俳優カン・ドンウォンが、絶えず新たなジャンルやキャラクターに挑戦しつづけている理由などについて語った。
カン・ドンウォンが演じたジョンソクは、4年前に国を襲った災害でかろうじて脱出した元軍人で、家族と希望を全てなくして無気力に生きてきたなか、孤立した半島に戻らなければならない提案をされて戻ってくる。
本作は、カン・ドンウォンとヨン・サンホ監督のタッグで製作段階から大きな関心を集めた。カン・ドンウォンがこれまでの韓国映画で見たことのない世界観で、どのような演技を見せてくれるのか期待された。
カン・ドンウォンはコロナ禍での公開に負担を感じるとしながらも「これまでの作品では公開前に試写を含めて本当にたくさん見てきた。自分の演技をあまりにもたくさん見るので嫌になる時もあったんですが、今回は違いましたね。本作は現場編集版より1分長いんです。監督がとても心配されていたんですが、観客の方が喜んでくださるだろうと言ってくださいました。IMAXで見るのもそれなりに楽しかったです」と作品への愛情を示した。
また「現実の状況はよく分からない。こうして大きな映画が公開されるのは世界でこれが初めてだ(本インタビューは2020年7月に実施)と聞きました。コロナ禍で初めて公開される作品だから僕も結果が本当に気になりますね」と語った。
本作はカンヌ国際映画祭に招待されたが、新型コロナの影響でカンヌのレッドカーペットを歩くことはできなかったことについて、カン・ドンウォンは「カンヌで楽しく見てくださったと聞きました。(カンヌに行くことを)楽しみにしていたんですが、本当に残念ですね。映画祭側も大変でしょう。スタッフもそうですしね」と残念そうにした。
こういった状況でライバル作がない点について「ライバル作がないというのは、余計ストレスを感じる気がします。さらに夏に公開されるのは、本当にストレスなんです。(韓国では2020年7月15日公開)このような状況で公開されるのは心配ではあるんですが、心を一つにして応援してくれている気がします。劇場に来てくださる方が安全であるよう願っています」と伝えた。
本作への出演については「日頃、ゾンビものをあまり見ないんです。ホラー映画は好きなんですけど、ゾンビ映画は何か怖いというのかな…僕にはそうなんですよ。でも俳優として好きなジャンルだけをやるわけにいきません。ゾンビものは一度くらいはやってみたかったですね」と明かした。
続けて「映画を作りながら、どうして人がゾンビものを好むのか分かった気がします。心理的な圧迫が少ないですが、アクション的な側面が強く、さらに商業的な感じもあって好まれるのかなと思いました。僕も実際にゾンビものを撮影しながら好きになりましたしね。ジャンルがホラーの中にあるんだけど、アクションとも言えるし、心理的な圧迫を感じる映画ではないでしょうか。現実の世界とも合っている感じがします」と説明した。
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