【時代劇が面白い】トンイと張禧嬪はいかに戦ったか1/出会い編

「トンイ」とはイ・ビョンフン監督が演出したドラマ『トンイ』の主人公の名で、歴史的には淑嬪(スクピン)・崔(チェ)氏のことです。彼女は張禧嬪(チャン・ヒビン)と激しい敵対関係にありました。これから5回にわたって2人のライバル物語を語っていきます。

 

絶世の美女と言われた張禧嬪
19代王・粛宗(スクチョン)が張禧嬪に出会ったのは1680年だった、と言われています。張禧嬪は通訳官の親戚というコネで王宮に入ってきた女官でした。絶世の美女だったそうですから、艶福家の粛宗は一目で気に入りました。

王が女官を気に入って一晩共にすることを承恩(スンウン)と言います。張禧嬪も承恩を受けました。しかし、すぐに側室になれるわけではありません。側室というのは、王妃候補だった女性から選ばれる場合が多いのです。つまり、王妃選抜の過程で洩れた女性が側室になるというわけです。

張禧嬪が正式に側室の品階を得たのは1686年頃なので、粛宗と出会ってから6年くらいかかっています。もし、張禧嬪が粛宗の息子を早く産んでいればすぐ側室になれたのでしょうが……。
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トンイが王子を産んだときに粛宗はどれほど喜んだのか

「トンイ毒殺未遂事件」とはどんな出来事だったのか?

ドラマ『トンイ』は張禧嬪(チャン・ヒビン)の王妃失格をどう描いたか

悪女の典型とみなされた張禧嬪(チャン・ヒビン)の激しすぎる人生!

張禧嬪(チャン・ヒビン)の死罪を押し通した粛宗(スクチョン)!

2020.12.14