【情報】10代女性の2021年上半期トレンド予測「呪術廻船」、「あんスタ」、「NCT」、「ロングブーツ」…トレンド要素は「聴感上のタレント性」と「非日常体験」/2020年下半期のトレンドランキングも発表

「インフルエンサー」部門 ~Z世代のカリスマとバズクリエイター~

1位は、前回のトレンド予測で選出していた「しゅんまや」です。10代に絶大な支持を得ているABEMAのドキュメンタリー番組「今日、好きになりました。」で交際をスタート、今年4月に結婚と妊娠を発表し、7月に無事出産したことで話題となりました。大人世代からは様々な意見が飛び交ったものの、同世代からは多くの応援コメントが寄せられました。特にまやさんのInstagramアカウントは10代インフルエンサーの中では断トツの89万人というフォロワー数と高いエンゲージメント率を誇っています。3位の「山之内すず」さん、4位の「景井ひな」さんもZ世代のカリスマであり、TikTokをきっかけに人気を博しました。テレビに雑誌に、メディア露出が急増中の2人です。

2位に入ったのは、2人組YouTuberの「パパラピーズ」。コロナ禍におうち時間を存分に楽しむふたりの姿が10代に好評で、人気が急上昇しました。5位には美容系YouTuber「ひなちゃん5しゃい」がランクイン。パパラピーズとともに、今年の下半期は100万回再生超えの動画を連発しており、10代のトレンドを創りだすバズクリエイターとなっています。

「エンタメ」部門 ~おうち時間にTwitterでの推し事が大盛況~

2019年下半期のトレンドランキング「アイテム編」で1位だった「鬼滅の刃」が、劇場版公開に伴い世代を超えた社会現象となり、再び1位となりました。Twitterでの投稿数は直近30日間だけでも293万件に至ります。

2位の「無観客ライブ」は、コロナ禍で多くのアーティストが実施。中でも「嵐」と「BTS」が大成功を納めました。「#嵐の日」は1日の投稿数が驚異の115万件超え、Twitter世界トレンドで1位を獲得しています。このように、Twitterで推し事をするのが10代の特徴(※)です。
※memedays調査参考)「現役女子高生の2020年トレンド予測および2019年下半期トレンド」:https://memedays.jp/research/154//「10代女性のSNS利用実態」に関する調査:https://memedays.jp/research/459/

3位の「ツイステ」は、前回のトレンド予測にて選出していたアプリゲーム。公式Twitterは100万フォロワーを超え、Instagramの「#ツイステ好きさんと繋がりたい」は9.3万投稿まで伸びるなど、その勢いはとどまることを知りません。

「言葉」部門 ~TwitterとTikTokにおける汎用性~

2020年上半期のランキング「流行語編」で3位だった「〇〇しか勝たん」が1位に。推し(好きな有名人)をはじめ、好きなヒト・モノ・コト、どんな場面でも使える汎用性の高い言葉として人気を博しました。

2位の「全集中」は、エンタメ部門1位の「鬼滅の刃」のセリフです。Twitterでの投稿数は直近30日間だけでも10万件、1日に平均3,000件前後が投稿されているほどの人気ぶりです。

3位は「〇〇ニダ」がランクイン。「愛の不時着」や「梨泰院クラス」といった韓国ドラマのヒットの影響に加え、飴のASMRを投稿するTikToker「ショーリン」がよく使っていたことで流行したとみられます。

4位の「やりらふぃー」は、2016年にノルウェーの学生が作った「CHERNOBYL 2017」という歌のワンフレーズで、5位の「パフェいわし」は、2015年のかっぱ寿司CMのワンフレーズです。どちらも今年、日本のTikTokで突如ブームになりました。このように、TikTokきっかけで過去の曲のワンフレーズがSNSミーム化し、リバイバルヒットする現象が数多く起こった2020年でした。

「アイテム」部門 ~コロナ禍ならではの需要と異常なコスパ~

1位はダイソーのコスメ商品「UR GLAM」となりました。100円とは思えないクオリティの高さが異常だと話題になり、バリエーションが豊富なことから、YouTuberによる「縛りメイク」動画も急増しました。

2位の「フェイスシールド」は、体育祭のコーディネートの一部として流行。「あべのますく」以上にデコレーションの自由度が高いと、人気を博しました。

4位は「無印の水」、5位は「無印ドリンク」と、無印良品ブランドが2つランクインしました。「無印の水」は、ボトルが小さく、バッグに入れやすいと人気に。「無印ドリンク」は、単色のシンプルなデザインで、カラーバリエーションが豊富だったことから、好きなアイドルやキャラクターの担当カラー「推し色」で買えると、オタクな10代の消費欲を刺激しました。

「スポット」部門 ~抽選方式や高価格設定による特別感~

1位は、9月28日にオープンした東京ディズニーランドの「美女と野獣エリア」です。入場は抽選方式ですが、それが特別感を増し、Instagramの短尺動画機能「リール」が8月に実装されたタイミングと相まって、Instagramのおすすめ欄で見かけたという声が多数でした。

2位は「あつ森花火大会」がランクイン。夏の風物詩である花火大会が軒並み中止となる中、「あつまれ どうぶつの森」ゲーム内で浴衣をデザインし、友達と一緒にバーチャル花火を楽しむという、コロナ禍ならではのトレンドスポットが誕生しました。

4位は「渋谷スカイ」、5位は「渋谷スクランブルスクエア」と、渋谷の新ランドマークがランクイン。「渋谷スカイ」の展望台チケットは決して安価ではありませんが、近場で味わえる贅沢体験=「ステイケーション」として、おでかけ欲求を発散したい10代に人気となりました。昼から夜まで滞在し、様々な時間帯に、様々なロケーションで撮影した写真をSNSに投稿するのが流行中です。

※SNSでのUGC数やフォロワー数、再生回数は11月17日時点のものです。
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・ABEMA及びABEMAロゴは株式会社ABEMAの商標です。

【memedaysとは】

SNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関。InstagramやTikTokなどで広がる投稿アイデア=「SNSミーム」のトレンドを、生活者およびメディアや企業へ提供しています。
Z世代の消費動向に影響を及ぼす「SNSミーム」は非言語で伝わるため、国境を越えて世界中で流行しています。今後は、さらに世代を越えて影響を及ぼす可能性を秘めています。このトレンドをいち早くキャッチすることで、好感と購買へ繋がる新しいマーケティング戦略を提案いたします。
同時に、SNSのポジティブな楽しみ方を広めることで、若年層のメンタルヘルス問題にも取り組んでまいります。

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2020.11.25