【時代劇が面白い】朝鮮王朝の後期になぜ王の子供が減ったのか(歴史編)

側室が産んだ子供の数

17世紀以降になると、徐々に様子が変わってくる。
特に、儒教の礼論がきびしくなり、王も道徳的な倫理を守ることが求められるようになったのである。
そうした風潮の中で、王が抱える側室はどんどん減っていき、平均して3人ほどになった。当然ながら、王家に誕生する子供の数も減った。
その事実を数字が裏付ける。14代王・宣祖までの時代に王の側室は合計で125人の子供を産んでいるが、15代王以降は29人にすぎない。

これほど極端に減ると、「昔のように側室の数を増やせ」という声が起こりそうなものだが、実際はそういうことにならなかった。一度確立された倫理感は、そう簡単に崩せるものではないのだ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

コラム提供:ヨブル

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2020.11.20