【韓国映画特集】映画『徐福』のイ・ヨンジュ監督が頼もしい!

映画『徐福』のオンライン制作報告会が10月27日に行なわれた。参加したのは、イ・ヨンジュ監督、コン・ユ、チョ・ウジン、チャン・ヨンナムなどであったが、イ・ヨンジュ監督は快活に映画について語っていた。

理科系出身の演出家

制作報告会でイ・ヨンジュ監督はコン・ユについて語った。
「コン・ユさんがあまりにも運動神経が優れていて、今回もアクションを期待してくださってもいいと思います」
「彼はとてもディテールな俳優です。多く悩みながら準備も熱心にする彼の姿に、演出として良い刺激を受けました」
また、イ・ヨンジュ監督はパク・ボゴムについては「演技をする時はとても動物的でした」「集中力が光っていました」と評した。
もともとイ・ヨンジュ監督は、傑作映画の『建築学概論』でよく知られている。
この作品は恋愛映画で初めて観客400万人を突破して初恋ブームの社会現象を巻き起こした。そういう傑作の脚本と演出を担当したイ・ヨンジュ監督は、本来は延世(ヨンセ)大学の建築学科で学び、建築士として10年間勤めた後に映画の世界に入った。優秀な監督の作品を手伝いながら映画を学び、時間をかけて『建築学概論』の脚本を書き上げたのだ。

その後、商業映画で監督デビューをはたし、2012年に『建築学概論』を演出して大ヒットを飛ばした。
理科系出身の演出家らしく緻密な構成で物語を作っていくイ・ヨンジュ監督。2人の人気俳優をダブル主演にして映画『徐福』を制作した手腕が大いに期待されている。

映画『徐福』はどんな映画なのか

〔『徐福』のテーマ〕
映画『徐福』は、人類初のクローン人間をめぐる人間同士の暗躍を描いている。そのクローン人間に扮するのが、人気絶頂のパク・ボゴムだ。そして、コン・ユが扮するのは国家機関のエージェント。人類の命運を握ったクローン人間をめぐって様々な勢力が激闘するのだが、その中でコン・ユが演じるキャラクターも大いに奮闘していく。
〔『徐福』の撮影〕
『徐福』は2019年5月から撮影を行ない、2019年10月にすべての撮影を終えた。その後はずっと編集作業を行なっていて、ようやく2020年12月に韓国で公開されることになった。

〔映画『徐福』のタイトルの由来〕
クローン人間が「徐福」と呼ばれるのには由来がある。クローン人間は複製なので「不老不死」に該当するが、徐福もまた不老不死にまつわる人物なのだ。時は、中国を史上初めて統一した秦の始皇帝の時代にさかのぼる。始皇帝は、欲しいものをすべて手に入れ、人々の羨望を一身に集めていた。そんな彼にも、たった一つだけ自分の力ではどうもできないことがあった。それは老いを防いで長寿を全うすること。始皇帝は死を極端に恐れた。そこで始皇帝は、不老長寿の薬を探した者に莫大な褒美を取らすというお触れを出した。すると、徐福という者が始皇帝の前に現れて、不老長寿の薬をかならず探すと宣言した。結局は探すことができなかったのだが、「徐福伝説」が各地に残り、徐福は不老不死を象徴する人物になった。それによって、不滅のクローン人間を扱った映画のタイトルに起用されたのだ。

文=「韓流テスギ」編集部

提供:韓流テスギ

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2020.11.06