中国の一部のファンと国営メディアが、BTS(防弾少年団)の発言を歪曲して「国家の尊厳を無視した」と反発している。
これに先駆けて7日(現地時間)にBTSは、アメリカの非営利団体コリアソサエティが授与する「ヴァン・フリート賞(James A. Van Fleet Award)」を受賞した。
受賞の感想の中の朝鮮戦争に関連した内容が、中国の世論を刺激したのだ。BTSは、「今年のイベントは、朝鮮戦争70周年を迎えて、特別な意味がある」として、「私たちは、両国が共に経験した苦難の歴史と多くの犠牲を永遠に記憶する」と述べた。
この発言に関して中国メディアは、BTSの「両国」は「韓国とアメリカ」を意味すると報道した。これを見た中国のネットユーザーは「朝鮮戦争当時の中国軍人の犠牲を無視した」と反発した。
中国共産党機関紙である人民日報の姉妹紙である環球時報は12日、「有名なグローバルアイドルBTSの政治的発言に対して、中国のネットユーザーが怒っている」という記事をホームページのメイン記事にアップして世論を煽っている。
環球時報は、「BTSが、以前中国訪問当時、台湾を中国から独立したひとつの国と考えていた」と攻勢を続けた。