ボギョムからヤンパンまで、韓国ユーチューバーをめぐる“ステマ騒動”=騒動の核心はユーチューバーの“裏切り”

以前と違ってユーチューバーやインフルエンサーの影響力が大きくなるにつれて、高額な広告費が支払われるようになり、広告法の適用対象としても指針を守らなければならないことは当然のことだ。ユーチューバーがTVや通販と並ぶ大きなメディアになったからだ。

広告表示をしなかったことが法的な処罰と関係なく、ユーチューバーたちが謝罪・自粛する理由は、購読者が裏切られたという印象を受けたからだ。

ユーチューバーの多くが個人で、視聴者が購読することで関係が結ばれる。ユーチューバーは自身の購読者に名前をつけ、アイドルとファンのような関係を形成する。購読者とユーチューバーの関係だけでなく、購読者同士にも絆が生まれている。

このような関係性で最も重要なのが、ストレートな意思疎通だ。ユーチューバーたちは、動画をアップロードし、コメントやチャットで交流し、動画についてのフィードバックも受けている。そのため団結力も強い。

ユーチューバーの“ステマ騒動”に非難の声が高まるのは、このような関係性より金銭を優先してしまったためだ。関心がお金になる資本主義社会では当然のことだが、購読者たちはこのような事実を受け入れがたい。何より長いあいだ動画で見てきたユーチューバーが、数百万ウォンから数千万ウォンの金銭を受け取って広告ではないと自身を“だまして”商品を売ったという行為が許せないのだ。

法的には問題がないが、違法行為よりも強い非難を受けているユーチューバーたちの謝罪は、より悲しく見える。

 

WOW!korea提供

2020.08.17