「インタビュー」「凍てついた愛」ソ・ドンヒョン オフィシャルインタビュー

Q.ソンホと屋上でケンカするシーンがありましたが、事件のキーになる大事な場面ですし危ないシーンだと思います。撮影は大変でしたか?何かエピソードを教えてください。
ソ・ドンヒョン:あのシーンは取っ組み合いになるのですごく危険なシーンだったんですが、NGなく1回で終わったんです。それだけに意味のあるシーンだったと思います。あのシーンを撮るために他の子たちもそうですが、ダルムさんと僕はアクションスクールに入っていろいろと勉強させてもらいました。そのため、すごく思い出深いシーンだと言えますし、本当に危険なシーンでした。ですので、あちこちにサポーターをたくさん着けてましたし、練習を何度も繰り返してました。重く意味のあるシーンでしたね。思い出すといろいろな思いがこみ上げてきます。全てのエピソードの発端となるシーンなので、撮りながら、すごく「先は長いな」と途方に暮れた思い出がありますし、いろいろなことを考えさせられたシーンでした。

Q.この作品に出演して大人になることの意味を考えたりしませんでしたか?大人になることについての悩みをお聞かせください。
ソ・ドンヒョン:この作品に出演してすごくいろいろなことを考えました。この作品のテーマのひとつでもあるので…。先ほどもお話ししましたが、自尊感情と自尊心(プライド)はかなり違うものだと思います。その二つの違いを知ってこそ、大人になれると言ってもいいのではないでしょうか。一見、似てるように見えますが、自尊心(プライド)というのは他人の視線によって生じるものだと思います。出発点が他人なんですよね。自尊感情は自分の中から生まれるものです。「自分はこれをやらないと」とか「これをすべきだ」とか善と悪を区別する判断力があってこそ大人になれるんだと思います。」

Q.次の作品も楽しみですが、いかがですか?これからの計画や挑戦してみたいジャンルについて教えてください。
ソ・ドンヒョン:いろいろと考えてみたのですが、障がいを持つ方の役を演じてみたいです。やったことがないからこそ、やってみたいという気持ちが芽生えたのもありますが、今回のジュンソクという役もそうですが、役を演じることによって、視聴者の方のいろいろな感情を掘り起こすような役を演じてみたいです。今回の作品ですごくやりがいを感じたのは、僕が演じた弱さを持つ悪人ジュンソクが劇中で変わっていく姿を見て、「気づかされることが多かった」という意見を頂いたことです。そう言われたことで一番やりがいを感じました。僕の演技をご覧になって皆さんがいろいろなことを感じてくださるのなら、すごくうれしいですし、演じる役を通じて世の中を変えていくことができるのなら、それが俳優という枠組みを超えた僕の役割なんじゃないかと思います。あと、演技はこれからもずっと続けていきたいですね。続けていくつもりですし。

Q.あと3年で成人を迎えますが、どんな俳優になりたいですか?
ソ・ドンヒョン:正直な演技ができる俳優になりたいです。たとえ嘘をつく演技でも、正直な演技はできるんです。要するに簡単に説明すると、役と同化することなんですが、僕なりに説明するとそれが「正直な演技」なんです。ゴチャゴチャいじり回さずにまっすぐ受け止めて、役そのものを演じられる人。そんな俳優であり人間でありたいです。

Q.最後に日本の視聴者の方に作品の見どころを教えてください。
ソ・ドンヒョン:このドラマのテーマは大きな枠組みでいうと、善と悪で分けるとしたら、善悪の境界線があると思います。その境界線って曖昧で不安なんです。このドラマを見る時はそのことを頭の片隅において見ると、面白く感じられると思いますし、いろいろ感じる点も多いかと思います。(3ページに続く)

 

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