ソウル中央地裁が、韓国俳優カン・ハヌル& パク・ソジュン主演の映画「青年警察」に朝鮮族(朝鮮系中国人)に対する否定的な描写が含まれているとして、制作会社側に「公式謝罪」と「再発防止」を約束するよう勧告していたことがわかった。
法曹界によると、ソウル中央地裁はことし3月、朝鮮族(朝鮮系中国人)およそ60人が映画「青年警察」制作会社を相手に提起した損害賠償請求訴訟の控訴審で、和解勧告決定を下した。
「青年警察」は、朝鮮族の臓器密売組織摘発を素材にした作品で、映画公開当時、朝鮮系中国人らは朝鮮族の国内居住地域を犯罪多発地域として描写し、朝鮮族を否定的に描写したとして訴訟を起こした。
1審で裁判部は「表現の自由」を認めて原告敗訴としたが、2審の判決は異なった。2審では「青年警察」の一部内容に朝鮮族に対する否定的な描写が含まれ、虚偽の事実も含まれていると指摘し、「原告らが映画によって疎外感や不快感を感じるとみられる」として、和解勧告を下した。
これにより、裁判部は映画の制作会社に公式謝罪を求め、今後は制作過程で集団に対する偏見や反感を抱かせるような嫌悪表現が含まれていないかを十分に検討することを約束させた。
WOW!korea提供