「取材レポ」(夜の部)ノ・ミヌ“僕の心を埋めてくれた患者たち”へ10年分の言葉にならない感謝を贈る!「NO MIN WOOデビュー10周年パーティー『感謝』」開催!

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俳優としてもアーティストとしても絶大な人気を誇るノ・ミヌが、12月20日(土)、ホテルオークラ東京・平安の間にて「デビュー10周年パーティー『感謝』」を昼夜2回公演で開催。デビュー10周年をファンと共に祝い、これまで支えてくれたファンへ感謝を伝えた。

取材に訪れた夜の部。華やかな装いの患者たち(=ノ・ミヌのファン)がボールルームに集い、会場は煌めいたムード。着物や色鮮やかなドレス姿でドレスアップし、おいしい食事とお酒、そしてこれから始まるノ・ミヌとのひと時を思い、ファンの笑顔が輝いていた。照明が落とされ、ノ・ミヌの10年を振りかえるオープニング映像が流れると、ファンはスクリーンを静かに見つめ、彼の歩みに思いを寄せた。

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ノ・ミヌはX JAPANのYOSHIKIプロデュースとしても話題となったロックバンド「TRAX」のドラマーとして2004年に芸能界デビュー。2006年「TRAX」脱退後、音楽プロデュースをする傍ら俳優としての道を歩み始め、2010年に出演したドラマ「パスタ」で俳優として注目を集めた。その後、日本でも話題となったドラマ「僕の彼女は九尾狐」や「フルハウス TAKE2」などに出演。俳優としての地位を固め、10周年となる2014年は、映画「鳴梁」やドラマ「最高の結婚」、現在撮影中の「私の残念な彼氏」などオファーが絶えない。また、俳優と並行して“ICON”という名で音楽活動も行い、Zeppツアー「ICON ZEPP TOUR 2014 『ICONIC OH! DISCO』」では彼の独自の音楽世界を披露。自身が出演するドラマのOSTも手掛けるなど、演技、音楽とマルチな才能で人気を集めている。

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一年一年を積み重ねてきたノ・ミヌの10年の映像の最後に、患者たちと新たな歴史を作りたいと「R U READY?」の文字が現れると、どこからともなくノ・ミヌの甘い歌声が聞こえてきた。登場を待ちわびるファンはソワソワ。すると客席の端から「HELLO HELLO」を歌いながら、黒と白のチェックのジャケットで姿を表し、一人一人にあいさつをするかのように、テーブルの間を練り歩きながら、ハイタッチをしたり、カメラを向ける患者に顔を寄せたり、最初から惜しみないファンサービスの嵐。「こんばんは!会いたかったよ」と手を振りながら歩くノ・ミヌに、ファンの黄色い歓声があちこちであがった。

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全てを回りきれずに曲が終わってしまうと、ノ・ミヌは「曲が終わっちゃったから、次の曲はここから始めようか。じゃあ後ほどね〜」と言い残してステージへ。そして改めて「こんばんは、ノ・ミヌです。会いたかったよ〜!会いたかったぞ〜!」と溢れんばかりのファンへの思いを叫んだ。10周年を迎えたこと、そして来てくれたことへの感謝を伝えると、会場を見渡して「ご飯おいしかった?お酒飲んだ?けっこう赤いですよ。もっと酔っぱらって(肩に首を乗せるような仕草をしながら)『ミヌ〜』とかやってもいい時間だよ」とファンをさらにとろけさせた。

 

「18歳でデビューして今28歳、時間が経つのは早いですね」と穏やかな口調ファンに語りかける。「デビューのときラッキーなことにYOSHIKIさんがプロデューサーになってくれて、そこから素敵な人生が始まった」というノ・ミヌは、「ドラマの主人公をしながら、その作品のOSTを作ったり歌ったりする存在がいなかったから、20歳くらいのときに『それが僕の夢、目標です』と先輩に言ったら、それはできないって言われて」と当時の悔しい思いを打ち明ける。「でもそのとき、あきらめないで頑張った。すごく単純な僕だから、音楽が好き、演技が好き、ずっとそれだけで、そのままやってきた。そして今、自分が台本を読んで、メロディを感じて曲を作って、その曲が自分の涙のシーンと一緒に流れたりしていて。今までの10年、悪くなかったかなと思います」と笑顔を見せると、ファンからは温かい拍手が沸き起こった。

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そういえば思い出したとしながら、「小学校のとき初めて身長測ったり体重測ったりするじゃん。身体けんさく?けんしゃ?(ファンから「検査!」と教えられ)けんさ(笑)?それをした時、先生に『みんな服を脱いでこっちに来て』って言われて、僕本当に全部脱いで行ったら、先生がめっちゃ怒ってた。なんで全部脱ぐの!って(笑)」とお茶目なエピソードで会場を湧かせた。

 

続いてドラマ「最高の結婚」の映像を見ながら、一つ一つファンにエピソードを説明。キスシーンと激しいベッドシーンの映像が映ると、ノ・ミヌは恥ずかしそうにピアノに顔を突っ伏して大照れ。映像を見終わって患者たちから「おつかれさま!」と声がかかり、ノ・ミヌはうれしそうに「褒められたいんです」と言いいながら、もっと褒めてとばかりに耳に手を当てみせると、ファンからは「えらい!」「すごい!」と口々に賞賛の声があがった。

「いつか一緒にワイン飲みながらイベントしたいね。たぶん終わらないよね、朝まで。旦那さんに怒られるよ」とノ・ミヌが言うと、「いいよ!」という患者たち。「いいよ?これが現実の結婚だね(笑)」と応じ、ファンとの会話を楽しんだ。

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「『最高の結婚』では初めて自分のOSTがエンディングソングになっちゃいました!」との報告にファンも「イェーイ!」と喜びを分かち合う。「20歳からの目標が一つ現実になりました。自分がやりたかったこと、強く想像しながら、これがほしかったらこうやって、こうやったら僕の手に入るってことがわかって」と、これまでの歳月に思いを馳せた。監督から「悲しみがあって、主人公が病気で医者に癌って言われたときに似合うような曲」というリクエストだったと明かし、「聴いてください、미친 사랑(ミッチンサラン、CRAZY LOVE)」。切ない歌詞に感情を込めて歌い上げるノ・ミヌの歌に患者は酔いしれ、大きな拍手と歓声を送った。

 

熱く盛り上がったところで、MCに星野卓也が登場し、ゲームのコーナへ。「甘いラブコール」と題して、ノ・ミヌの持つ携帯電話に一番早くコールできた人が、マイクを通さず携帯で二人だけの会話を楽しむことができ、さらに広い客席の中から電話をしたままノ・ミヌがその相手を探しあてるというもの。スクリーンに携帯番号が表示されると、ファンは必死に携帯を握りしめてチャレンジ。

 

客席のどこかにいる患者と携帯で話をしながら、ノ・ミヌはステージから降りて客席をくまなく歩き、相手を探し求める。何を話しているのかはノ・ミヌと選ばれた患者との二人だけの秘密。ようやく探し当てると、「昨日空港で会ったね。僕にピカチュウをくれたよね」と顔を覚えてくれていたノ・ミヌからのうれしい一言に、ファンも大感激の様子。羨望のまなざしの中、サイン入りのトートバッグがプレゼントされ、ノ・ミヌは優しく肩を抱くと一緒にチェキを撮り、さらに写真にキスをしてからファンに手渡した。2回目も違う番号で同じようにゲームが行われ、ラッキーなファンは携帯越しにノ・ミヌとの二人だけの甘い時間を楽しんだ。

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甘い余韻が残る会場で、さらに「甘いミヌを感じてください」とノ・ミヌ。ミドルなナンバー「BABY」を歌いながらステージから降りると、ステージ序盤の約束通り、回りきれなかったテーブルの方からファンの間をゆっくりと歌いながら歩き、一人一人に感謝を伝えるように、ハイタッチや握手で触れ合い、時にはひざの上に座るなど、とびきりの笑顔とサービスでファンを喜ばせた。

 

「この髪型どう?」とふわっとした前髪ありのノ・ミヌに、ファンは「いい!」「かわいい〜!」と即答。現在撮影中のドラマ「私の残念な彼氏」のピュアな役に合わせたという。ピュア過ぎて女性から告白されても意味がわからないような人が少しずつ愛をわかっていくロマンティックコメディだというが、台本に「“テウン(役名)、すごくいい体”と書いてあって(笑)。だから運動、がんばっています。楽しみにしてください」と新しい作品への意欲を覗かせた。

 

ステージ中盤ではアンプラグドな演奏での日本語曲や、ファンに伝えたい思いを込めたという「Don’t Go Away」を熱唱。時おり瞳を閉じて歌い上げるその美しい横顔に、ファンはうっとりしながらペンライトを揺らした。GACKTのモノマネをして笑わせたり、「ミヌ〜!」と黄色い声があがるたびに、「ん?」と言ってその声に応えるようとするなど、彼の優しさが伝わる場面も随所に見られた。

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再びゲームのコーナが設けられると、「ミヌにどれだけ首ったけザ・リベンジ」と題し、5月に行われた「“NO MIN WOO”Birthday Special Party」の時のリベンジゲームが行われた。質問に当てはまった人だけが勝ち残っていくゲーム。前回は、質問に該当する人がいなくなってしまい、苦い記憶が蘇るというノ・ミヌ。「ミヌが携帯の待ち受け画面」「携帯の着信がミヌの曲」「ミヌのCDを今持っている」など前回と同じ質問も用意され、しっかり予想してきたファン二人が勝ち残ると、そのまま二人とも選ばれてステージへ。

 

二人へのプレゼントはノ・ミヌからのプロポーズ。「1番壁ドン、2番バックハグ、3番ほっぺにポッポ(キス)」のどれかをしながらプロポーズをしてくれるという。一人目のファンは迷わず3番を選択。エレベーターの中というシチュエーションに、ノ・ミヌは扉を閉める細かい演技も織り交ぜながら、プロポーズを前に緊張する男を見事に演じきり、「結婚してください」と言って頬にキスをすると、見ていたファンからは悲鳴に近い絶叫があがった。続く二人目のファンもやはり3番を希望。ノ・ミヌ自身の提案で、ジャンケンで勝つとさらに1番か2番が追加できることになり、見事に勝利したファンは壁ドン(壁はMCの背中で代用)を選択。“壁ドンされながらのプロポーズで頬にキス”という夢のような展開に、ファンは「幸せすぎて…」と言葉を詰まらせた。

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ステージもいよいよ終盤へ。名残惜しそうにしながら、「次の曲はみんなと一緒に歌いたい」と「HEVEN」を披露。サビで声を合わせる患者たちの歌声に、静かに耳を傾け、微笑むノ・ミヌ。歌い終わると、「自分の大切な人と最後のあいさつをしたと話をしてくれる患者の方がいます。そういうときに覚える恋しさ、心の足りない部分を、埋めてくれる何かがないと本当に悲しいことだと思う。僕を埋めてくれたのは、患者です」と伝えると、ノ・ミヌはさらに言葉を続けた。

 

「この10年、ときどきは夢をあきらめようとか、もうイヤだとかそんなときもあった。いつからか考えてみたら、一人じゃないんだと。歩んできた道を振り返ってみると、韓国や日本の患者たちが応援してくれて、僕は淋しくなかった。もうイヤだという気持ちになったとき、僕を見て、笑って、エネルギーをもらってくれる人たちがいるんだから、僕が頑張らないと、と思った」と、これまでの思いを伝えた。
そして「これから10年も、みんな身体を大事にして、38歳(笑)も28歳のときみたいにパーティーをやりましょうよ。僕が18歳のときにこうしていたいと思った28歳の今があるように、38歳のときも僕が目標を達成してキラキラしているアーティストになって、患者たちが周りの人に自慢できるような人に、なります!」と宣言すると、ファンからは大きな拍手が沸き起こった。「だから、みんな痩せないでね。たくさん食べてね」と優しい言葉を投げかけ、患者たちを見渡すノ・ミヌ。

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バンドメンバーがあいさつしてステージを後にすると、ノ・ミヌは「最後の曲は終わったんですけど、このままじゃ淋しいじゃん。最後に一緒に歌いましょう」とピアノの前に座ると、ピアノのメロディに乗せ、言葉にならない患者たちへの感謝の思いを、語りかけるように歌い上げ、ファンも時おり涙を浮かべながらノ・ミヌの思いを受けとめた。

「ありがとう」と最後に深く一礼すると、「愛してるよ」と手を振りながらステージを後にしたノ・ミヌ。終演後はチェキ撮影会も行われ、最後までファン一人一人と丁寧に向き合い、余すことなく感謝を伝えた。

 

平坦な道のりではなかったはずだ。それでも一歩ずつ歩みを進めてきたノ・ミヌ。時を経て熟成される古酒のように、10年後はもっと味わい深くなっているだろう。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

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2014.12.28